子供がユーチューバーになりたいと言ったらどうするべき?
子供がユーチューバーになりたいと言ったらどうするべき?
子供が「ユーチューバーになりたい!」と言ったらどうするべきなんでしょうか?
応援するべきなのか、反対するべきなのか。
ユーチューバーは、今や人気職業の1つになりつつあります。
しかし、親としては気軽に「頑張れ!」と応援できる職業ではありません。
一方で「やめておけ!」と一蹴するのも、なんだか固定概念に縛られた古臭い考えにも思います。
子供が本気で真剣に「ユーチューバーになりたい!」と考えているのであれば、
「ユーチューバー」と「他の仕事」の二刀流でチャレンジさせること
をおススメします。
なぜなら、ユーチューバーとして活動することに大きなメリットがあるからです。
一般人がユーチューブで成功するのは難しい
最近のユーチューブには、有名な芸能人も参戦するようになりました。一般人が成功するためのハードルはどんどん上がっています。
- 無名な一般人のユーチューブ
- 有名な芸能人のユーチューブ
どちらに人が集まるかと言えば、当然後者。
それに、バリバリのテレビマン(裏方の人達)が芸能人をサポートする場合もあります。知名度だけでなく、企画力も強い。
一般人にとってはかなり厳しい戦いになります。
つまり、「ユーチューバーとして成功する」ということは「芸能人になって成功する」と言っているようなものです。簡単なことではありません。
それでも、チャレンジする価値がある
それでも、チェレンジする価値があります。
なぜなら、ユーチューバーの経験が将来必ず役に立つからです。
顔を出して自分の考えを発信することに価値がある
今の日本には「出る杭は打たれる」といった悪しき風習があります。少し変わった意見を言おうものならすぐに叩かれてしまいます。
その結果、人目を気にして発言をしなくなってしまう。というより、できない雰囲気が漂っている。
そんな中で、ユーチューバーとして顔を出して自分の考えを発信する。
つまり、他の人ができないことをやる。
そこに価値があります。
存在感を発揮できるようになる
もちろん、叩かれるリスクはあります。
しかし、叩かれるのは「存在感がある」証拠でもあります。
何も言わずにじっと黙っていれば、叩かれることはありません。ですが、集団の中に埋もれてしまいます。
存在感はゼロ。
そのような人は、社会の歯車の1つとして奴隷のように働かされることになります。
ユーチューバーになるならないに関わらず、「自分の考えを周囲に発信すること」は非常に重要です。
ユーチューバーになれば勝手にそのスキルが磨かれていきます。存在感をどんどん発揮できるようになります。
アクセスアップを狙うことに価値がある
より多くの人に見てもらうために、アクセスアップを狙うことになります。
この「アクセスアップを狙うこと」に物凄い価値があります。
アクセスをアップさせるためには「相手が望むもの、相手が見たいもの」を提供する必要があります。
つまり、「お客様目線」が必要になります。
「どうやったらもっと多くの人に見てもらえるか」
「なんで失敗したのか」
「次はどうすればいいのか」
こんなことを試行錯誤していくうちに、どんどん「お客様目線」で考えられるようになります。
このスキルが必要なのは、当然ユーチューバーだけではありません。この世のすべての職業に役立ちます。
こんな経験、学校ではできない
「存在感を発揮する」
「お客様目線で考える」
物凄い重要なことにもかかわらず、こんな経験は学校ではできません。
「存在感を発揮する」に関しては、むしろ逆が求められます。横並びを重視、目立つのは禁止、など。
「お客様目線で考える」機会もほとんどありません。社会に出れば、必須なスキルなのにも関わらず。
また、学校での生活は「受動的」なことが多い。一方、ユーチューバーとしての活動は完全に「能動的」。
「能動的」な方が、格段に成長速度が速くなります。
二刀流でやらせればいい
このようにユーチューバーとして活動すること自体に大きなメリットがあります。ただ、成功できるとは限りません。
そこでおススメなのが、「ユーチューバー」と「他の仕事」の二刀流でやること。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」
なんて諺(ことわざ)がありますが、この二刀流はこの諺とは少し異なります。
先述のように、ユーチューバーとして活動することで、仕事のスキルが磨かれていきます。一方、仕事で得た経験はユーチューブにも活きます。
片方を頑張れば、もう片方も伸びていく。お互いが邪魔になることはありません。
もし、邪魔になるようであれば、自分に向いてない会社に就職しているということ。そんな場合は、転職すればいいだけです。
「今までと同じ」では通用しなくなる
ネットの普及、AIの進歩。時代はどんどん移り変わっています。
ですが、そのスピードが速すぎて現代の教育がついていけてません。依然として昔のまま。(大学入試改革もいまいち上手くいってませんし・・・)
「知識を詰め込んで成績を取ることが正義」の教育。ガリガリと勉強して東大に行っておけば、周りからちやほやされる。
ですが、「学校の成績が良いだけ」では今の世の中では物足りません。物を覚えて出力することなんて、機械がやってくれます。
それよりも、「存在感」を出してみんなを引っ張ってくれる人、「お客様目線」で商品を開発してくれる人、売上を伸ばしてくれる人の方がよっぽど重宝されます。
つまり、近い未来には「東大出身の人」よりも「ユーチューバーとして活躍している人」の方が、市場価値が高くなる可能性があるということです。というか、今すでにそうなっているような気がします。(もちろん、東大に行くことにも価値はあります。)
ユーチューブに限った話ではない
「存在感を発揮する」
「お客様目線で考える」
これらのスキルを鍛えることができるのは、ユーチューバーだけではありません。
「自分主体で発信できるもの」でかつ、「その反応を得られるもの」であれば、どれでも同じです。
例えば、画家、音楽家、写真家、ゲームクリエイター、小説家、マンガ家、ブロガー、など。
学校の勉強は、習ったことを頭の中へ取り入れて、テストのときに頭の中から取り出すだけ。会社では、上司に言われたことをただやるだけ。
もちろん、これらも重要なことではあるのですが、機械が発達した現代では、少し物足りません。
学校の勉強はしっかりやらせるべき
とはいうものの、子供がどんな道に進んでも、学校の勉強はしっかりとやらせるべきです。
テストで良い点を取るためではありません。受験で合格するためでもありません。
純粋に学校で習う勉強はメチャクチャ重要だからです。
学校では「人類2,000年以上の知恵・知識の中でこれだけは絶対に外せない!」というものを習います。
これを勉強しないのは愚行にも思えます。自分の視界を進んで狭めているようなものです。
例えば、国語を勉強しなければ、日本語の本が読めません。面白いこと、自分にとって役に立つこと、などが書かれていても読めないわけです。あきらかに損をすることになります。
まとめ
子供が「ユーチューバーになりたい!」と真剣に言ってきたら
「ユーチューバーと他の仕事の二刀流でチャレンジさせること」
をおススメします。
ユーチューバーで磨かれるスキルは、将来必ず役に立ちます。ただし、成功するとは限らないので、もう1つの道を準備しておくことも重要です。
二刀流でやることはメチャメチャ大変なことですが、そもそも、ユーチューバーとして成功すること自体がメチャメチャ大変。それくらいの覚悟が必要です。
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