TOEIC800点を突破する勉強法(410点→810点)
TOEIC800点を突破する勉強法(410点→810点)
◆410点から810点に
この記事では、TOEICの点数を410点から810点まで上げた勉強法をお伝えします(400点UP)。
ただし、英語が苦手な人向けの勉強法です。英語が得意な人にはあまりおススメできませんので、あしからず。
◆TOEIC点数の経緯
下の表は、私の実際のTOEIC点数の経緯です。
◆英語が大の苦手だった
私が初めてTOEICを受けたときの点数は410点。そこから約8年かけて810点(満点は990点)をとることができました。このように、私はもともと英語が得意なわけではありませんし、急激に点数を上げられるほど器用ではありません。
しかし、「どんくさい私が、8年かけて学んだこと」は、同じようにTOEICの点数が上がらずに悩んでいる方に、お役に立つのではないかと思い、この記事を書きました。
◆「英語が苦手な方」、「どんくさい方」におススメ
世の中の「TOEICの勉強法」の多くは、「TOEIC満点の人」とか、「短期間で点数を上げた人」が書いています。私は満点なんてとれませんし、短期間で点数を上げることもできません。
しかし、だからこそ「英語が苦手な方」、「どんくさい方」と同じ視点で「TOEICの勉強法」をお伝えすることができます。
「私が8年かけて学んだこと」にもっと早くに気付くことができれば、もっと短期間(1年~3年くらい?)で800点に到達できた感覚があります。
TOEICの点数がなかなか伸びずに悩んでいる方(現在400点~700点くらいの方)に参考にして頂ければ幸いです。
私が8年かけて学んだ6つこと
- 英語が苦手な人にとって、TOEICの勉強ほどつまらないものはない
- つまらなさに打ち勝つモチベーションが必要
- リスニング対策は「大人でも楽しめるアニメのDVD」
- リーディング対策は「Part5、Part6(文法問題)を重点的に」
- 1つの教材(問題集、DVD)をひたすら繰り返す
- TOEICの点数は「じわりじわり」というよりも、「カクカク」上がっていく
そもそも、TOEIC800点ってどのくらいのレベル?
TOEIC800点は、「英語をバリバリ使う会社」では全然物足りないレベル。「英語をあまり使わない会社」では、そこそこ重宝されるレベルだと思ってください。
「英語をあまり使わない会社」に、就職や転職をする際には「武器」として使えます。
◆TOEIC800点はお手頃な資格
TOEIC800点はお手頃な資格です。8年もかかっているので説得力に欠けてしまいますが、「物凄く難しい」とか、「絶対にとれない」とかいう感じはありません。コツコツやってけば、なんとか取れそうという感じです。
一方、TOEIC900点を目指そうと思ったら、かなり難易度が上がってしまいます。TOEICの問題のなかには、800点レベルでは、答えの検討もつかないような問題がちりばめられています。これらを倒せるようにならないと900点をとることができません。800点から900点まで上げるには、かなりの労力が必要です。
そう考えると、TOEIC800点は、将来英語をバリバリ使わない人にとっては、「労力をそこまで使わない、でも、就職時には武器となる」というお手頃な資格です。現在、強い資格を持っていなければ、取得することをおススメします。幅広く使える資格なので、持っておいても損はしません。
私のTOEIC点数の推移
私の実際のTOEIC点数の推移です。私はオレンジ色の所で急激に点数が上がりました。
※ TOEIC(正確にはTOEIC Listening & Reading Test)には、リスニングの問題(満点495点)、リーディングの問題(満点495点)があります。
人生初のTOEICは410点
人生初のTOEICは410点でした。なぜ受けたかというと「就職活動」のため。このとき大学4年生でした。しかし、410点。とても資格としては使えません。履歴書の英語の資格欄は空欄で提出しました。
当時は、TOEICの点数がそれほど重視されていなかったので、希望の会社(そこそこ人気の会社)に就職できましたが、現在ならおそらく門前払いをくらってます。
そもそも、受験回数多くない?
「そもそも、受験回数が多くないか?」と感じた方もいると思います。
「真面目にコツコツ受験してるな」と思って頂ければ嬉しいのですが、実はそうではありません。就職した会社が国際的に幅広くやっている会社だったので、会社から「TOEICの点数をとりなさい!」と指示を出されていたんです。
◆入社してすぐにばれた
英語が出来ないことを隠しておきたかったのですが、入社してすぐ(2007年4月)に、TOEICを強制的に受けることなります。結果は465点。
ある程度の点数がとれるようになるまで、「年に1回」強制的に受験することになりました。
それなのに、最初の頃は500点前後をうろちょろしていました。私のどんくささをわかって頂けたかと思います。(この頃、数万円もする「TOEIC講座」に自主的に参加したこともありましたが、点数はいまいち伸びませんでした。)
急激に点数が上がった「きっかけ」や「勉強法」について、時系列で紹介します!
最初のうちは全然点数が上がらなかったのですが、8年間もやっているうちに、急激に点数が上がることが何回かありました。そのときにはもちろん「きっかけ」がありましたし、点数が伸びた「勉強法」もありました。それらについて時系列で紹介していきます。参考にして頂ければ幸いです。
リーディングの点数が上がる
2012年6月にリーディング点数が上がりました※オレンジ色のところです。
◆きっかけは 「新婚旅行」
2012年4月に新婚旅行で「アメリカのラスベガス」に行きました。不思議なもので英語がしゃべれなくても、「ジェスチャー」と「片言の英語」でなんとかなるものです。とくにトラブルもなく、楽しく過ごすことができました。
しかし、小心者なので、カジノのようなコミュニケーションが必要なものにはチャレンジできませんでした。「英語ができたら、もっと楽しいんだろうな・・・」「もっと英語を勉強しておけばよかったな・・・」と後悔するようになり、それから、英語に対するモチベーションが少し上がりました。
◆勉強法1 「リスニングはあきらめて、リーディングに賭ける」
私の受験時代にはリスニングの試験がなかったこともあり、リスニングの勉強なんてしたことがありませんでした。そのため、TOEICで流れてくる英語は全く聞き取れず、その時間が苦痛で仕方ありませんでした。
「リスニングで点を取るのはムリだ!」と、リスニングはあきらめ、リーディングに賭けることにしました。
「リーディングをできるようになれば、リスニングもできるようになるかもしれない」という淡い期待もありました。(おそらく、そんなことはないと思いますが・・・)
◆勉強法2 「問題集1冊に絞る」
このときまでは、色んな問題集に手を出していました。しかし、ほとんどが中途半端。最後までやったことのある問題集も、1回やったらそれっきり。よくよく考えたら、こんなので点がとれるようになるはずがありません。
そこで、問題集1冊に絞って、その1冊の問題集を繰り返し勉強することにしました。
◆勉強法3 「Part5、Part6(文法問題)を重点的に」
さらに、その問題集の中でPart5、Part6(文法問題)の部分だけをひたすら繰り返すようにしました。
文法を勉強するメリット
- 単語もいっしょに覚えることができる
- 文の構成がすぐに理解できるようになる
- 文法問題にかかる時間が減り、読解問題に時間を使えるようになる
など
→これらの勉強法が上手くはまり、苦戦していたリーディングで350点以上をキープできるようになりました。
リスニングの点数が上がる(1回目)
2014年4月にリスニングの点数が上がりました。※オレンジ色のところです。
◆きっかけ その1 「転職を志す」
携わっていたプロジェクトが終盤に差し掛かり、「他の事もやってみたい!」と思うようになりました。転職するには、TOEICの点数がある方が有利だと思い、「TOEIC800点」を目指すことにしました。
◆きっかけ その2 「リーディングだけでは限界だと気付く」
当たり前のことですが、リーディングだけでは限界だと気付きました。仮にリーディングが満点の495点だとしても、リスニングが300点ならば、合計点は795点。800点に届きません。そこで、腹をくくり、リスニングを勉強することにしました。
◆きっかけ その3 「TOEICの勉強は全く面白くないことに気付く」
これが一番大きな気付きでした。TOEICの勉強中に、すぐに眠くなるのは自分のせいだと思っていました。しかし、「もし、TOEICの問題が日本語だったら面白いのか?」と考えてみると、全く面白くないことに気付きました。
つまり、私は「全く面白くないTOEICの勉強」を7年間ひたすらやっていたわけです。点数が伸びるわけがありません。
◆勉強法 「洋画の英語字幕を使って勉強する」
そこで、洋画(DVD)を使って勉強することにしました。映画だったら、映像もあるし、ストーリーもあります。繰り返し見ることで気付けることもあるので、何回見てもなかなか飽きません。
このときに、映画によっては「英語字幕」があることに初めて気付きました。
そこで、この英語字幕を使って勉強することにしました。
●まずは、普通に映画を楽しむ
まずは、普通に映画を楽しみました。全体の流れを頭に入れるためです。
●次に、言葉は「日本語」、字幕は「英語」で見る
洋画を見ていると、今までに聞いたことも見たこともないような単語に、結構な頻度で出くわします。それぞれの単語をいちいち調べていたら、いくら時間があっても足りません。
そこで、言葉は「日本語」、字幕は「英語」にすることで、単語の意味がなんとなくわかるようになりました。
●最後に、言葉も「英語」、字幕も「英語」で見る
最後に、言葉も「英語」、字幕も「英語」にしました。映画を2回も見れば、登場人物がどんなことをしゃべっているのかが、だいたいわかるようになります。これをひたすら繰り返すことで、少しずつ英語が聞き取れるようになっていきました。
少し難易度が上がってしまうのですが、「つまらないTOEICの勉強」よりも「洋画での勉強」の方が、100倍楽しんで勉強することができます。
実際、この方法でリスニングの点数が一気に上がり、370点以上をキープできるようになりました。
リスニングの点数が上がる(2回目)
2014年8月にリスニングの点数が上がりました。※オレンジ色のところです。
◆きっかけ 「大人向けの洋画は難しすぎることに気付く」
大人向けの洋画は「難しい単語が多い」、「話すスピードが速い」、「話し方が雑」など難しすぎることに気付きました。
◆勉強法 「大人も楽しめるアニメのDVDで勉強する」
そこで、アニメに変更することにしました。ただ、子供用のアニメではすぐに飽きてしまいます。大人も楽しめるようなアニメがないかと探していたら、「全世界で大ヒットしたアニメのDVD(雪の女王のヤツです)」が2014年の7月に発売されました。
それをすぐに購入し、先述の方法で勉強しました。「難しい単語が少なく」、「話すスピードもゆっくり(とはいってもそこそこ速い)」、「話し方が丁寧」だったのでとても勉強がしやすく、リスニングの点数をさらに伸ばすことができました。
→その結果、リスニングで420点をとることができました。(人生で初めて受けたTOEICの点数410点をリスニングだけで超えることができました。)
ついに800点突破
そして、2014年10月に810点をとることができました。「どんくさかろうが、コツコツやればできる!」と自信をつけることができました。
TOEICの点数は「じわりじわり」というよりも、「カクカク」と上がっていく
TOEICの点数は「じわりじわり」というよりも、「カクカク」と階段のように上がっていきました。
このことはとても大きな気付きでした。
TOEICは勉強しても、なかなか点数が上がりません。そして、多くの人が途中であきらめてしまいます。
しかし、実際は、勉強した分だけ知識が蓄えられています。そして、ある程度知識が貯まると、急に段を1つ上がれるようになります。
点数がなかなか上がらなくても、「このままやっていけば必ず上がる!」と信じて勉強することが大切です。
もう1度、点数の推移を載せます。「点数が上がるときは急に上がること」を確認して頂ければと思います。
私が8年かけて学んだ6つのこと
<その1>
英語が苦手な人にとって、TOEICの勉強ほどつまらないものはない
大学入試や就職において、TOEICの重要性が高まっています。しかし、重要だから面白いとは限りません。というよりも、全く面白くありません。
TOEICが面白いという人は、英語が得意な人、英語が好きな人、資格マニアくらいです。それ以外の人、とくに英語が苦手な人にとっては、TOEICの勉強ほどつまらないものはありません。
つまらないものに対して、真正面から勝負を挑むのは無謀です。つまならいのであれば、それなりに工夫をしなくてはいけません。私はこの事実に気付くのに時間がかかり、点数が伸びずに苦労しました。
<その2>
つまらなさに打ち勝つ「モチベーション」が必要
私の場合、「新婚旅行で英語を使えなかった後悔の気持ち」、「転職を成功させたい気持ち」がモチベーションになりました。
日本に住んでいる日本人の場合、英語が使えなくて困ることはほとんどありません。それなのに、TOEICの勉強は全然面白くない。普通にやっていたら、TOEICの勉強をする気になるはずがありません。
まずは、心の底から「TOEICが必要だ!」と思える目標(夢の実現、就職成功、転職成功、志望校合格など)を見つけてください。
もし、これが見つからないようであれば、TOEICの勉強はやめておいた方がいいです。私のように、ダラダラと英語を勉強して、時間をムダにするうえに、点数も伸びないという悲惨な結果が待ち構えています。
以下は、先述しているので詳細は省略させて頂きます。
<その3>
リスニング対策は「大人も楽しめるようなアニメのDVD」
<その4>
リーディング対策は「Part5、Part6(文法問題)を重点的に」
<その5>
1つの教材(問題集・DVD)をひたすら繰り返す
<その6>
TOEICの点数は「じわりじわり」というよりも「カクカク」と上がっていく
まとめ
私が8年かけて学んだ6つこと
- 英語が苦手な人にとって、TOEICの勉強ほどつまらないものはない
- つまらなさに打ち勝つモチベーションが必要
- リスニング対策は「大人でも楽しめるアニメのDVD」
- リーディング対策は「Part5、Part6(文法問題)を重点的に」
- 1つの教材(問題集、DVD)をひたすら繰り返す
- 点数は「じわりじわり」というよりも、「カクカク」と上がっていく
私は8年もかけてしまいましたが、もし、このことに早く気付いていれば、1年~3年くらいで800点に到達していたと思います。「英語が苦手な人」、「自分がどんくさいと思っている人」には、ぜひ参考にして頂ければ幸いです。