家族をもっと大切にしようよ。もし、後悔するくらいなら

家族をもっと大切にしようよ。もし、後悔するくらいなら


 
「もっと子供と遊んであげればよかった。こんなことになるのなら・・・」

 
この記事を書いている数日前に、私が思ったことです。

 
つい先日、子供(4才)の体調が突然悪くなりました。

いつもの風邪とは明らかに違う。ものすごく苦しそうにしている。

 
そんなときに浮かんできたのが冒頭の言葉です。

 
 
幸いにも子供はすっかり元気になりました。

でも、そのときは本当に怖かった。親としてはまだまだ新米なので、子供に何かあると過剰にビビッてしまう・・・

 
ただ、この経験のおかげで「大切な人を普段から大切にする重要性」に気付くことができました。

 
 
と思っていたら、数日後にはそのことを忘れかけていました。(情けない・・・)

 
「忘れないように記録に残そう。きっと見る度に思い出せる」

 
そんな動機でこの記事を書きました。そのため、日記のような内容になっています。

そんな記事ですが、興味のある方にお読み頂ければ幸いです。

 
※ 私は医療関係者ではありませんので、医療に関しては全くのド素人です。記事に出てくる医療用語などは、ネットなどで調べたものです。もし、お子様が同じような状況になった場合、この記事を参考にするのはおやめください。すぐに病院へ行くことをおススメします。

突然、子供が多呼吸状態に

突然、子供(4才)が多呼吸状態になってしまいました。多呼吸とは普段よりも呼吸が早い状態のことです。

 
医療ド素人の私から見ても、あきらかに異常な状態。

 
病院に連れて行きたいけど、日曜の夜。どこもやってない。

 
焦る気持ちをなんとか落ち着かせ、とりあえず呼吸数を測定することに。すると、1分あたり35回程度。

どう考えても速い。

 
心拍数も速かったので、心拍数も測定すると、1分あたり110回程度。

やはりこれも速い。
 
 
ただ、ここで残念なことが・・・

 
健康時の呼吸数や心拍数がわからない。

大人に比べて速いのは知っているが、具体的な数値がわからない。

あきらかに異常だけど、どれだけ異常なのかがわからない。

 
子供のことを全く知らない自分が情けなくなった。

 
 
そこでネットで調べることに。

でも、こういうときに限って知りたい情報がなかなか見つからない。

やっと見つけても、サイトによって書いてある内容が違ったりする。

 
色んなサイトを調べた結果、呼吸数、心拍数、どちらも異常だが呼吸数の方がどうやら危険らしい。

 
救急に行くべきか・・・

 
本来ならすぐ行くべきだと思う。

でも、結論から言うと、救急には行かなかった。

この判断が正しかったのかどうかは今でもわからない。結果だけ見れば、間違いではなかったが・・

過去に一度救急に行ったことがあるけれど・・・

過去に一度救急に行ったことがある。

夜中の3時に、子供がガタガタ震えだしたので、そのときは迷わず救急へ行った。

でも、そのときに感じたのは、明らかな人手不足。夜中の3時なので、当たり前だが閑散としていた。

 
なんとかお医者さんに診てもらえたのだが、そのときに言われた言葉がちょっと衝撃的だった。

「たぶん大丈夫だと思います。朝になったら、もう1度、かかりつけの病院で診てもらってください」

 
「え~!?今すぐ診てもらいたいから病院に来たんだけど・・・」

と心の中でつっこんでしまった。

 
これは、私の憶測であり、偏見だが、そのお医者さんはその病気の専門ではないように見えた。年も若く、研修医のようにも見えた。

なんとなくだが「下手な処置はできない」という雰囲気が漂っていた。

繰り返すが、これは私の憶測であり、偏見である。

 
でも、普通に考えれば深夜3時に各分野のお医者さんがいるはずがない。患者1人に多くの時間を使う余裕なんてあるはずがない。

本来は、こんな時間に診て頂けただけでもありがたいこと。

 
実際、そのお医者さんの診察結果どおり、子供は大丈夫だった。39℃以上の高熱は出たものの、数日後には元気になった。(その節はありがとうございました。)

誤診(?)で身近な人が亡くなってしまった経験がある

誤診(?)で身近な人が亡くなってしまった経験がある。しかも2回も。

何度も言うが、私は医療ド素人なので、本当に誤診かどうかを判断することはできない。でも、そのときは私は誤診と感じたし、私以外の関係者も誤診だと感じていた。

 
誤診という言葉はふさわしくないかもしれない。判断ミスの方がきっと正しい。

 
亡くなってしまった2人はとてもお世話になった方達だったので、正直やるせなかった。

 
でも、その医者さんを恨んでいるわけではない。お医者さんが神様ではないことは理解している。治せる病気もあれば、治せない病気もある。たまには、判断ミスをすることもある。ミスの回数以上にたくさんの命を救ってくれていることも知っている。

 
亡くなってしまった2人に対しても、きっと懸命な処置をしてくれたんだと思う。そういう意味では心から感謝している。

救急に行くべきかメチャメチャ悩む

ここで話を戻す。(子供が多呼吸状態になったこと)

過去の「救急での経験」や「誤診(?)の経験」があったから、救急に行くべきかメチャメチャ悩んだ。

 
救急に行ったとしても、ちゃんと診てもらえるのだろうか?

診てもらえた場合も、専門でないお医者さんに誤診(?)されないだろうか?

外は寒いので、無理に連れていったら悪化するのではないか?

朝になれば、かかりつけの信頼できる先生に診てもらえる。だったら、救急に行かずに待った方がいいのではないか?

子供の様子を見る限り、朝まで耐えれそうな感じもする。

でも、家で何か処置できるほどの医療知識も薬もない。朝まで待つ間に何かあったらどうしよう・・・

どうしよう・・・

 
こんなことが頭の中をグルグル回った。

 
本来であれば、すぐに救急に行くべきだと思う。

そもそも、このように悩むこと自体、救急のお医者さんに対して失礼。救急医の先生方だって好き好んで救急をやっているわけではないと思う。

そのことは十分承知しているのだが、過去の経験が頭をよぎり、なかなか救急へ行く決心ができなかった。

結局、救急には行かないことに

悩みに悩んだ末に、救急には行かないことにした。

ネットで調べる限り、短期間で急激に悪化するようなものではないように思えた。

 
ただ、ド素人の私が、ネットの情報で判断するなんて普通に考えれば危険すぎる。

「もし、この判断のせいで子供に何かあったら・・・」

 
正直、このときはメチャメチャ怖かった。

子供の状態は明らかに異常。今までに見たことがないくらい苦しんでいる。

 
でも、「朝まで待ってでも、かかりつけの信頼できるお医者さんに診てもらいたい」という気持ちの方が強かった。

救急には行かず、朝まで待つことにした。

かかりつけの病院に診察予約をすると・・・

かかりつけの病院はインターネット予約ができる。

そのため、真夜中にもかかわらず、診察予約ができた。

 
予約番号は1番だと思っていたが、まさかの2番。

 
かかりつけの病院は小児科。ということは、家の周りにも自分達と同じような状況の親がいる。

顔も知らないし、名前も知らないけれど、その人達といっしょに闘っている気がして、なんだか心強かった。

「いっしょに頑張ろう」

そう思えた。

子供の手が冷たくなってくる

相変わらず子供は苦しそうに呼吸していた。

部屋を暖めたり、加湿をしたりと、できる限りのことはやった。

 
病院で診てもらうときに、できる限り正確な情報を伝えられるように、定期的に状況を記録した。呼吸回数や心拍数、体温、呼吸の仕方など。

 
そんなことをしているうちに、子供の手が冷たくなっていることに気付いた。ネットで調べると、どうやら熱が上がる前兆らしい。

 
子供の手を温めてあげるために、手を握った。すると・・・

なぜか子供がニコッと笑う

手を握ってしばらくすると、子供がこちらを見てニコッと笑った。ものすごく苦しそうなのに・・・

とてもじゃないが笑えるような状況ではない。にもかかわらず、苦しそうな顔をしながらニコッと笑ってくれた。

 
なんで笑ってくれたのかが理解できなかった。

子供は笑ってくれているのに、なぜかとてもつらい気持ちになってしまった。

 
それと同時に「最悪な事態」が頭をよぎってしまった。(よくテレビドラマなどである風景)

 
「いや、まさかそんなことないよな・・・」

このときはメチャメチャ怖くなった。そして、冒頭の言葉が頭に浮かんできた。

 
「もっと子供と遊んであげればよかった。こんなことになるのなら・・・」

 
普段から子供のことは大切にしているつもりだが、本当に大切にできていただろうか?

今日はちゃんと遊んであげれていただろうか?

昨日はちゃんと遊んであげれていただろうか?

 
そんな後悔の気持ちが込み上げてきた。

でも、子供の笑顔に応えるためにも、私もなんとか笑い返した。

気は存在する?

笑ってはくれたものの、やはり苦しそう。

「どうしたらいいんだ・・・」

 
途方にくれていたところ、あることを思い出した。

 
「明石家さんまさんが、義理の息子さんの病気を『気』で治したことがある。」

 
そのようなことをテレビ番組で見た記憶がある。(記憶違いかもしれないが・・・)

確かに、さんまさんならできそうな気がする。パワーが満ち溢れている感じがするし。

 
さんまさんと私では、持っているパワーが明らかに違うが、「もしかしたら私にもできるかもしれない!」と思い、藁(わら)にも縋(すが)る気持ちで、私も子供に気を送ることにした。

「治れ!」
「治れ!」
「病気を吸い取ってやる。こっちに来い!」

子供の手を握りながら、そんなことをずっと念じていた。

 
どれくらい時間が経ったかわからない。

だが、続けていると不思議なことが起こった。

若干だが、子供の呼吸が落ち着き始めた。そして、しばらくして子供が寝てくれた。

相変わらず苦しそうに呼吸をしてはいたが、眠ってくれた。顔だけ見るとそれほど苦しそうではなかった。

 
これもネット情報なのだが、寝れないほどの多呼吸は危険らしい。でも、逆に考えれば、寝れる程度であれば、そこまで危険ではないということ。(だと勝手に判断した。事実はわからない。)

ここにきて少しだけだが、ホッとすることができた。

 
ただ、振り返って考えてみると、私が「気」を送ることなんて到底できるとは思えない。おそらくだが、手を温めたことで子供が安心して寝てくれただけだと思う。

私は今まで科学の道を進んできたので、非科学的なことはどうにも信じられない。(そう考えてしまう自分をつまらない人間だとも思うが・・・)

 
事実はどうであれ、さんまさんのおかげで快方に向かった気がする。こんな記事を読んで頂くことはないと思うが、心からお礼を申し上げたい。

妻にも感謝

ここまでは私が子供のことを心配しているように書いているが、実際は、妻の方が私以上に気を張って看病してくれていた。

 
不覚にも、子供と添い寝しているうちに私もいっしょに寝てしまった。しかも、熟睡。情けないことに、熟睡してしまうとちょっとのことでは目を覚まさない。たとえ子供が横で苦しんでいたとしても。

 
実際、目を覚ましたときは子供の状態が少し悪化していて、かなり苦しんでいた。でも、妻が看病してくれていた。私1人だけだったら、子供がどうなっていたかわからない。妻にも感謝。

 
この記事を書いているときには、子供はすっかり元気に。しかし、今度は妻が体調を崩してしまった。私も相当疲れたが、それ以上に妻は疲れたに違いない。子供を想う気持ちは母親には勝てないものだな、と改めて感じた。

 
ちなみに、妻は子供を救急に連れたがっていた。私は先述の思いから、必死で妻を説得した。今回は、子供が無事だったからよかったものの、もし何かがあったら、夫婦の間に大きな溝ができてしまったような気がする。夫婦の絆を維持することって、綱渡りなんだな、とも思った。

無事にかかりつけの病院へ

子供は、夜中に何度か苦しそうにしていたが、朝方にはマシになっていた。

素人の私から見ても、山を越えた感じがした。心底ホッとした。

こんなに夜を長く感じたことはなかった。

 
朝9時になり、私は妻と子供を車に乗せて、かかりつけの病院へ。

診断結果は「突発性喘息(ぜんそく)」とのこと。

 
おそらく大丈夫だが、念のため、1週間後にまた来て欲しいと言われた。(→再度病院へ。大丈夫と言われた。一安心。)

 
喘息がこんなに大変なものだとは・・・

世の中の喘息持ちの子供や親の大変さが今回の件で痛いほどわかった。

 
それと同時に健康でいてくれることのありがたさを改めて痛感した。普通でいられることのありがたさ。「当たり前のことを当たり前とは思ってはいけないこと」にも気付かされた。

 
子供の診断結果が気がかりで、このときはすっかり忘れていたが、私達の前には予約番号1番の人達がいたはず。せめて顔だけでも確認したかった。一方的な片思いだが、この人達にも勇気をもらえた。届くことはないと思うが、お礼を言いたい。

あんなに後悔したことを忘れかけている自分がいる

「もっと子供と遊んであげればよかった。こんなことになるのなら・・・」

そのときは、心底そう思った。

でも、そのことをすでに忘れかけている自分がいる。以前と同じように子供と接している自分がいる。

 
もちろん、普通には遊んでいるのだが、その一瞬一瞬を真剣に、後で悔やむことのないように遊んでいるかと言われればそうではない。

 
仕事などの都合もあるので、なかなか遊べないときもある。

疲れているときもあるので、なかなか遊べないときもある。

でも、遊べるときは全力で遊ぼう。今、改めて決意した。

 
「今回の件を忘れないように、自分がよく目にするブログの記事にしよう」

そんな動機でこの記事を書くことにした。

さいごに

ここまで読んでくださった方は、長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。

さいごに、今回の件で私が学んだ3つのことを書きます。

 
<その1>
自分が大切に想う人は、普段からもっと大切にした方がいい。子供に限らず、結婚相手や親、兄弟、友達、恩師など。とにかく、自分が大切だと想う人。後になって「もっと〇〇してあげればよかった」なんて言っても全く意味がない。むしろ、愚かでしかない。

 
<その2>
子供の正常値(体温、脈拍数、心拍数など)を把握しておいた方がいい。異常の早期発見や異常度の確認ができる。

 
<その3>
自分が大切にしたい考えは、忘れないように記録しておいた方がいい。よく目にする物に記録するのがベター。(私の場合はできる限り記事にする予定です。)