「相手の目線」よりも「自分の目線」を大切にすべき理由
「相手の目線」よりも「自分の目線」を大切にすべき理由
「相手の目線で考えろ!」
「相手の立場で考えろ!」
学校や会社でよく言われること。
素晴らしい考え方ですし、その通りだと思います。
ただし、実際にできればの話ですが・・・
相手の気持ちなんてわからない
相手の気持ちなんてわかりません。
もし、わかるのであれば恋愛で失敗することなんてありません。
作った商品は飛ぶように売れていきます。
ですが、現実はそんなに甘くありません。
みんな四苦八苦しながら、相手の気持ちを「想像」しています。
その結果、成功するときもあれば失敗することもある。
つまり、相手の考えていることは、蓋(ふた)を開けてみないとわからないということです。
そもそも、自分の気持ちを理解できているか?
不思議なもので、自分の気持ちですら理解できていない場合があります。
例えば、
「一番好きなものは何か?」
「一番嫌いなものは何か?」
「これからの人生で何をやりたいか?」
これらの問いに対して、即答できるでしょうか?
厄介なことに、人の思考は日が経つにつれて変わっていきます。
10年前は「ステーキ」が好きだったのに、今は「寿司」が好きになった、など。
自分の気持ちですら、日々移ろいでいきます。朝と夜でも気持ちは変わります。
自分の気持ちですら捉えることが難しいのに、相手の気持ちを捉えるなんて簡単にできることではありません。
さらにいえば、自分の気持ちですら理解できていない状態で、相手の気持ちを理解することなんて到底できません。
まずやるべきことは、「自分の目線で考えること」。
「相手の目線で考える」のはその後です。
「自分の目線」ですら考えていない場合がある
ここでの「自分の目線で考える」とは、
「自分だったら、こうされたら嬉しい」
「自分だったら、こうされたら嫌だ」
などです。
当たり前のことかもしれませんが、この当たり前のことですらできていない場合があります。
例えば、文章を書くとき。
小学校のときであれば作文、社会人であれば報告書などを書いたことがあると思います。
そのときに、「自分が書きたいように」書いてしまっていないでしょうか?
自分が読んだときに「これは面白い!」と意識しながら書いているでしょうか?
自分が読んで面白くない文章が、相手にとって面白いはずがありません。
商品開発の場合も同じです。
自分が魅力を感じないものを世に出しても、他の人が魅力を感じてくれるはずがありません。
まずやるべきは自分基準で考えることです。
「自分」と「相手」の差を徐々に縮めていく
しかし、自分基準で考えても上手くいくとは限りません。
「自分の考え」と「相手の考え」は異なるからです。
とくに、男性と女性。
男性に化粧品を送っても喜ばれませんし、女性に育毛剤を送っても喜ばれません。(育毛剤は男性も喜ばないかもしれませんが・・・)
年齢も同じです。30歳の人と60歳の人の考えも異なります。
自分と明らかに違う人に対して、自分基準で行動するとたいてい失敗します。
ですが、失敗を重ねていくうちに、徐々に自分と相手の距離が縮まっていきます。
重要なのは「基準」を持つこと。自分という基準。
基準がなければ、相手との差がどれだけあるかわかりません。
いつまで経っても相手との距離を縮めることはできません。
基準があれば「ここがいけなかったのか」「次はこうしよう」と気付きやすくなります。
そういった意味でも、まずやるべきは「自分視点で考えること」です。
次第に相手の気持ちがわかるようになる
「自分だったら、こうされれば嬉しい」
「自分だったら、こうされれば嫌だ」
「これは自分にとって面白い」
「これは自分にとって魅力的だ」
「これは自分にとってつまらない」
このように「自分」を意識し続けることで、「相手の気持ち」がわかるようになってきます。
そもそも、相手の気持ちを100%理解することなんて不可能です。
成功することもあるし、失敗することもあります。
どうせわからないのであれば、「自分が楽しいと感じること」「自分が魅力的だと感じること」を相手に提供した方が、自分自身も楽しいし、結果として成功率もあがります。
まずは、自分を基準に考えることをおススメします。