物理を選択した方が良い人はどんな人?物理の勉強法は?
物理を選択した方が良い人はどんな人?物理の勉強法は?
- 受験科目に物理はありますか?
- 数学は得意ですか?
この2つの質問に対して「YES!」とお答えの方は、「物理」を選択することをおススメします。
物理と聞くと「難しそう・・・」と感じるかもしれません。しかし、数学が得意な人にとっては、
です。高校物理は高校数学に比べたら、はるかに簡単です。
この記事では、
- 物理が簡単な理由
- 物理で挫折する理由
- 物理のおススメ勉強法
についてお伝えします。
関連動画(30分くらいの短い動画です。)
物理が簡単な理由
物理が簡単な理由は次の3点です。
- 基礎問題が多い
- 覚える量が少ない
- 単元と単元のつながりが強い
基礎問題が多い
物理の問題は、基礎問題ばかりです。高校数学のように、考える問題はほとんどありません。考える問題というよりも、解き方を覚えたら解ける問題ばかりです。
覚える量が少ない
基礎問題が多い割に、覚える量がそこまで多くありません。おそらく、全教科・全科目の中で、もっとも覚える量が少ないと思います。そのうえ、
- 公式
- 公式の導き方
- 解法パターン
の3つを覚えてしまえば解ける問題ばかりです。数学とは比べ物になりません。
単元と単元のつながりが強い
高校物理は、最初の単元から最後の単元までのつながりが強い科目です。
例えば、最初の方に「運動方程式」と呼ばれる式があるのですが、ほとんどの単元でこの式を使います。
つまり、最初をしっかり頭に叩き込んでしまえば、あとは同じようなことを繰り返すだけ。先述の「覚える量が少ない」にもつながります。
でも、物理で挫折してしまう人もいる。その理由は・・・
ここまでの話を聞くと、「楽勝じゃん!」と思われた方もいるはず。
そうです。楽勝なんです。
しかし、一方で、挫折してしまう人がいます。その理由は、次の3点です。
- アルファベットが多い
- 計算量が多い
- 単元と単元のつながりが強い
アルファベットが多い
物理には、m,g,v,ρ,W,N・・・など、日常生活ではお目にかかることのない文字がたくさん出てきます。
その文字の多さに拒否反応を起こしてしまう人もいますし、「この文字の意味なんだっけ?」と迷子になってしまう人もいます。
計算量が多い
出てくる問題自体は簡単なのですが、計算量が多い場合があります。先述のように、アルファベットが多いので、計算自体はかなりゴチャゴチャします。
計算間違いが多い人や計算スピードが遅い人はここで挫折してしまいます。(→ 計算が苦手な人は、他の理科科目を選択することをおススメします。)
単元と単元のつながりが強い
さきほど「単元と単元のつながりが強いこと」が物理が簡単な理由だと説明しました。
しかし、裏を返せば、「苦手な単元」や「時間が経って忘れてしまった単元」があると、その先の単元がわからなくなってしまうということ。
物理は、数学や英語などの教科に比べて触れる時間(授業時間)が少ないため、学んだことを忘れやすくなります。
そのせいで苦手意識を持ってしまう人がいます。
物理のおススメ勉強法
「挫折するポイント」をクリアーできれば、物理を簡単な科目へと変わります。そこで、おススメ勉強法を紹介します。
「アルファベットが多い」の対策
【対策1】
図の中に文字を書き込んで覚えるべし!
アルファベットが多い。これは覚えるしかありません。
しかし、出てくる文字の数なんてたいしたことありません。英単語を覚えるのに比べたらはるかに簡単です。(50個もない)
図の中に文字を書き込むことで、視覚的にもイメージできるようになりますし、書けば書くほど頭の中に入っていきます。
【対策2】
単位に注目すべし!
単位に注目すると理解しやすくなります。また、問題も解きやすくなります。
例えば、「m/s」なんて単位が出てくるのですが、これは「1秒間(1second)で何m進むのか」を表す単位です。いわゆる、速度とか速さのことです。
これは「速さ、時間、距離」の関係なので、比較的わかりやすいと思います。(小学生の頃にみっちりとやったはず。)
ただ、物理ではもっとややこしいい単位、例えば、「m/s²」なんて単位が出てきます。
これは「加速度」と呼ばれるものの単位なんですが、初めて見る人は面くらってしまいます。そして、物理に対して拒絶反応を起こしてしまう。
ですが、この単位に注目することで、逆に問題を解きやすくなります。
「m/s²」であれば、「m ÷ s²」という意味。
つまり、「m ÷ s ÷ s」という意味です。
「距離」を「時間」で2回割っているだけです。
このことをしっかりと意識しておけば、「速度を求めなさい」という問題が出題された場合に、
「加速度の単位はたしか m/s² だよな・・・。速度の単位は m/s 。
あっ、じゃあ、速度(m/s)を求めたければ、加速度(m/s²)に時間(s)を掛ければいいだけか!( m/s² × s = m/s)」
と気付くことができます。
文字(単位)を利用することで、逆に物理の問題が解きやすくなります。
計算量が多い
【対策】
文字を丁寧に書く、もしくは、判別できるようにおおげさに書く
計算自体は小学生でもできるような簡単なものです。ただ、厄介なのは「文字が多いこと」。
文字が多いので、計算式がゴチャゴチャしやすくなります。その結果、計算ミスをしやすくなります。
急ぎたい気持ちをぐっと抑えて、文字を丁寧に書く、もしくは、判別できるようにおおげざに書くことで、計算ミスが少なくなります。
単元と単元のつながりが強い
【対策】
各単元の「公式」、「公式の導き方」、「基礎問題の解法パターン」を徹底的に覚える
どんなに勉強をしても、しばらくしたら忘れてしまいます。これは仕方ありません。
そこで、難しい問題には手をつけずに、
- 公式
- 公式の導き方
- 基礎問題の解法パターン
を徹底的に覚えることを意識してみて下さい。
これだけであれば、復習にそこまで時間がかかりません。
また、これらさえ覚えてしまえば、他の単元の習得も容易になります。
まとめ
「受験科目に物理がある」、「数学が得意」 → 物理がおススメ
数学が得意な人にとっては、物理はボーナス科目です。受験で物理を自分の武器にしてください。
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