【成績UPの秘訣】「カウントアップ方式」で時間を計ろう!(仕事や家事にも使える)
【成績UPの秘訣】「カウントアップ方式」で時間を計ろう!(仕事や家事にも使える)
勉強するとき、時間を計っていますか?
計っていないのであれば、必ず計ることをおススメします。
また、計るときは「カウントアップ方式」がおススメです。
この記事では、その理由などを紹介します。勉強だけでなく、他のこと(例えば、仕事や家事)にも使えるので参考にして頂ければ幸いです。
※ 話が少し逸れますが、時間を「はかる」って「計る」って書くんですよね。「時間を計る」という文章を目にする機会が最近なかったので少し迷ってしまいました。
- 計る
- 測る
- 量る
- 図る
- 諮る
- 謀る
全て「はかる」。日本語は難しいですね・・・。
「カウントダウン方式」と「カウントアップ方式」
まず最初に「カウントダウン方式」と「カウントアップ方式」について簡単に説明します。
カウントダウン方式
59秒
58秒
・
・
・
01秒
00秒
のようにカウントダウンで時間を計る方法(数字が減っていく)。「制限時間がある方法」とも言えます。
カウントアップ方式
00秒
01秒
02秒
・
・
・
のようにカウントアップで時間を計る方法(数字が増えていく)。問題を解き終わるまで時間を計り続けます。「制限時間がない方法」とも言えます。
どちらの方法で時間を計りますか?
- カウントダウン方式(制限時間あり)
- カウントアップ方式(制限時間なし)
勉強するとき、どちらの方法で時間を計りますか?
おそらく、ほとんどの人は「カウントダウン方式(制限時間あり)」を思い浮かべるのではないでしょうか。学校では「何分以内にやりなさい!」の方がスタンダードですからね・・・。
ただ、「カウントダウン方式(制限時間あり)」には、メリットがある一方で、デメリットもあります。しかも、結構厄介な。
一方、「カウントアップ方式(制限時間なし)」。
こちらにもデメリットがありますが、「カウントダウン方式(制限時間あり)」に比べると克服しやすいうえに、メリットもたくさんあります。
いずれの方法も使い方次第ではあるのですが、総合的に考えると「カウントアップ方式(制限時間なし)」の方がおススメです。
その理由を説明していきます。
カウントダウン方式(制限時間あり)のメリット
「カウントダウン方式(制限時間あり)」のメリットは
- 集中力が上がる
- やる気が出る
- 早く終わる
などなど。
制限時間があるだけで、「集中力」や「やる気」が俄然出るようになります。
例えば、次の問題を「制限時間あり」と「制限時間なし」で解いてみるとイメージしやすいと思います。
- 15+23=
- 34+18=
- 27+75=
- 74-25=
- 34-11=
- 13×32=
- 72÷24=
カウントダウン方式のデメリット
一方、「カウントダウン方式」のデメリットは
- 疲れてしまう
- 時間設定をミスると逆効果
などなど。
疲れてしまう
制限時間を設定すると、一時的に「やる気」や「集中力」を高めることができます。その代わりに「気力」を一気に消費してしまいます。
ある意味、ドーピングのようなもの。
毎回毎回、制限時間があったら疲れてしまいますよね。
でも、成績を伸ばすためには、コツコツと勉強することが重要。
勉強のイメージは「マラソン」。それに対して「カウントダウン方式(制限時間あり)」のイメージは「100メートル走」でしょうか。
そう考えると「カウントダウン方式(制限時間あり)」は勉強にはあまり向いていない方法と言えます。
時間設定を誤ると逆効果
また、時間設定を誤るとデメリットばかりになってしまいます。
例えば、先ほどの計算問題7問。
- 15+23=
- 34+18=
- 27+75=
- 74-25=
- 34-11=
- 13×32=
- 72÷24=
算盤(そろばん)をやっている人など、暗算が得意な人なら数秒でできてしまいます。その人に対して「制限時間1分」としても、全く効果がありません。むしろ、やる気がそがれてしまいます。
逆に、計算が苦手な人に「制限時間1分」としてしまったら、できるのは途中まで。できないと面白くないですし、「自信」も「やる気」もなくなってしまいます。
カウントダウン方式は取り扱い注意
このように「カウントダウン方式(制限時間あり)」にはメリットがある一方で、少々厄介なデメリットもあります。
「カウントダウン方式(制限時間あり)」を使う際には、短期的な結果だけでなく、長期的な結果を考えながら使っていく必要があります。
「そんなこと考えるのがちょっと面倒くさいな・・・」
そんな場合は、これから説明する「カウントアップ方式(制限時間なし)」を使うことをおススメします。
カウントアップ方式のメリットとデメリット
ここからは「カウントアップ方式(制限時間なし)」のメリットとデメリットについて説明していきます。
※「カウントアップ方式」とは、次のような時間の計り方です。(先ほど説明した内容と同じです。)
00秒
01秒
02秒
・
・
・
のようにカウントアップで計る方法(数字が増えていく)。制限時間なし。問題を解き終わるまで時間を計り続ける。
デメリット
「カウントアップ方式」は制限時間がありません。
制限時間がないと、
- いまいち集中できない
- いまいちやる気が出ない
- ダラダラやってしまう
など、勉強の進みが悪くなります。
先ほど説明した「カウントダウン方式(制限時間あり)」の反対ですね。これらがデメリット。
メリット
一方、メリットは
- 時間を計らないときに比べればマシ
- 実力を伸ばしやすい
- 満足感や成長感を味わえる
などなど。
時間を計らないときに比べればマシ
制限時間はありませんが、時間は計っています。
時間を計っていないときに比べれば、「集中力」や「やる気」を出しやすくなります。
しかも、全力を出し切るわけではないので、そこまで疲れません。ドーピングではなく、栄養ドリンクを飲んでいる感じでしょうか。(健全なパワーアップ)
実力を伸ばしやすい
時間を計ることで
「こんなに時間がかかったのか・・・」
「思ってたより早くできた!」
など、自分の実力を把握できるようになります。
「よし!次はもっと早くやってみよう」
そんな気持ちを持つことができます。
先述の「カウントダウン方式(制限時間あり)」の場合とは大違いです。
「カウントダウン方式(制限時間あり)」の場合は、終わったら疲れきってしまい、次に向けてやる気が起こりません。一方、「カウントアップ方式(制限時間なし)」の場合は、終わった後に「次はもっと頑張ろう!」と思えます。
長い目で考えたときに、実力を伸ばしやすいのは「カウントアップ方式(制限時間なし)」だと言えます。
満足感や成長感を味わえる
時間制限がないので、自分のペースで最後までやり切ることができます。満足感もあるし、成長感もあります。
カウントアップ方式は扱いやすい
「カウントアップ方式(時間制限なし)」は、「カウントダウン方式(時間制限あり)」と「時間を計らない方法」の中間のような方法です。
そのため、扱いやすい方法と言えます。
<イメージ>
カウントダウン方式 ←効果大・難易度高
カウントアップ方式 ←中間
時間を計らない ←効果小・難易度低
「制限時間を設定するのは、ちょっとしんどい」
「時間を計らないと、いまいちやる気が出ない」
そんなときに「カウントアップ方式(制限時間なし)」がおススメです。
カウントアップ方式の効果を高めるために
次の3つを意識すると、「カウントアップ方式(制限時間なし)」の効果をさらに高めることができます。
- 少し長めの期限を設定する
- 期限を守れなかったときの自分ルールを決めておく
- ゴールを明確に決めておく
少し長めの期限を設定する
「カウントアップ方式」のデメリットは、制限時間がないこと。
そのため、ダラダラと勉強をしてしまう可能性があります。そうならないためにも、「期限」を設定することが大切です。
例えば、「絶対に今日中にやる!」など。
ただし、短すぎる期限はNGです。
例えば、「5分以内にやる」としてしまうと、「カウントダウン方式(制限時間あり)」と同じになってしまいます。
期限を設定するときは、少し長めにする必要があります。
例えば、10分でできるものでも「今日中にやる」など。
期限を守れなかったときの自分ルールを決めておく
ただ、期限を決めたからには必ず守る必要があります。
そのために、期限を守れなかったときの自分ルールを決めておくことをおススメします。
例えば、甘い物好きの人であれば「24時間おやつを抜く」など。
そのルールは、家族や友達に宣言しておくと、守りやすくなります。
自分だけだと、どうしても甘えてしまいますからね・・・。
ゴールを明確に決めておく
ゴールを明確に決めておくことも重要です。
「時間制限がない」ということは「終わりがない」ということでもあります。
自分でゴールを明確に設定しておかないと、いつまで経ってもゴールに辿り着けません。
「計算問題を20問やったら終了」
「教科書の15ページから17ページの問題を解いたら終了」
など、「何をやったら終了なのか」を明確にしておくことも大切です。
受験は他人との戦いでもあるが、自分との戦いでもある
受験は、基本的には「他人との戦い」です。
志望校の定員が300名ならば、成績が300位以内なら合格。301位以下なら不合格。極端な例ですが、自分が全教科で99点を取ったとしても、全教科100点満点の人が300人いたら不合格です。
つまり、周りの人達に勝って初めて合格できます。そういう意味では、受験は他人との戦い。
一方で、自分との戦いでもあります。なぜかといえば、「敵」が見えないから。
例えば、東大を目指す場合。
1年間の合格者数は約3,000名ですが、よほどの進学校でない限り、合格できるのは多くても学年で数名程度。
つまり、校内にライバルはいません。実際のライバルはまだ会ったこともない人達ばかり。その人達を「ライバル」として捉えて勉強するのはムリがあります。
受験は、見えない敵と戦わなくてはいけません。これが勉強のやる気の出ない原因でもあります。
見えない敵を相手にどれだけ頑張れるか。どれだけ踏ん張れるか。
そこで役に立つのが「カウントアップ方式(制限時間なし)」。
先ほども説明したように、「カウントアップ方式」を使うと、自分の実力を把握できます。
「次は、前回よりも早くやろう!」
そんな気持ちが生まれます。
つまり、昔の自分をライバルとして捉えることができるようになります。
「自分自身と戦う」
ちょっとカッコいいですね。
でも、周りの人に言うのはやめましょう。痛い人だと思われます。(ということは、この文章を書いている時点で私は痛い人ですね・・・。「カウントアップ方式」の良さを伝えるためなのであしからず。)
※ 見えない敵と戦うために、仮想ライバルを作る方法もあります。その方法については、こちらの記事「受験勉強を1人だけでやってはいけない理由」で紹介しています。
まとめ
「最近、勉強のやる気が出ないな・・・」
そんなときは、「カウントアップ方式(制限時間なし)」を試してみてください。
次の3つのことを意識するとより効果的です。
- 少し長めの期限を設定する
- 期限を守れなかったときの自分ルールを決めておく
- ゴールを明確に決めておく
勉強だけでなく、他の事(例えば、仕事や家事)にも使えますのでお試しください。
今回の記事はここまでです。お読み頂きありがとうございました。
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