「です・ます調」「だ・である調」読みやすい文章はどっち?【3Gpvログ No.008】

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今回の記事は「『です・ます調』『だ・である調』読みやすい文章はどっち?」

「です・ます調」と「だ・である調」

文章を書くとき、「です・ます調」「だ・である調」、どちらで書くか悩んだことはないでしょうか?

 
【です・ます調】
私の名前は桃太郎です。趣味は鬼退治でございます

【だ・である調】
私の名前は桃太郎。趣味は鬼退治である

 
上の例のように、「です・ます調」は、文章の末尾が「です」や「ます」で終わる文体のこと。「だ・である調」は、文章の末尾が「だ」や「である」で終わる文体のことです。

 
上の2つの例は、言っていることは全く同じですが、聞き手側の印象は全然違います。

前者は、丁寧で柔らかいイメージ、後者は、高圧的なイメージがしますよね。

 
そう考えると「だ・である」を使うメリットがあまりないように感じますが、場合によっては「だ・である」の方が好ましい場合もあります。

その例をいくつか紹介します。

「です・ます調」は相手をバカにしている?

私の大学受験時代(20年ほど前の話なんですが・・・)に、印象的な出来事がありました。

某予備校の英語講師の方がこんなことを言っていたんです。

英文を和訳するときは、『です・ます調』はダメだ。読み手側がバカにされているように感じるからだ

 
正直なところ、当時の私には全く理解できませんでした。

小学校や中学校で作文や感想文などを書くときには、「です・ます調」が主流です。「だ・である調」で文末を締めている小学生や中学生がいたら、少し違和感を感じてしまいますよね。

 
当時の私も「だ・である調」で文章を書く機会なんてなかったので違和感しかありませんでした。でも、「講師がそういうならそういうもんなんだろう」と思い、意味も分からないままその指示に従いました。(志望校に合格できたので従ってよかったと思います。)

 
ですが、年を経て思い返してみるとなんとなくその意味がわかってきました。

例えば、先ほどの例。

 
私の名前は桃太郎です。趣味は鬼退治でございます。

 
丁寧な言葉遣いですが、丁寧過ぎて、逆にバカにされているな気もします。

とはいえ、「私の名前は桃太郎だ。趣味は鬼退治である。」に比べればマシなような気もしますが・・・。

Yahooニュースは・・・

あと興味深いのが「Yahooニュース」。

Yahooニュースの記事を調査したところ、

10本中9本が「だ・である調」
10本中1本が「です・ます調」

でした。(この記事を書いているときに調べた結果)

 
つまり、ほとんどが「だ・である調」です。

 
たしかにYahooニュースの記事を読んでいるときに、「です・ます調」の記事が急に出てくると違和感を感じます。

なんとなくバカにされているような、そうでもないような。もちろん、書き手にそんな気は一切ないと思いますが・・・。

相手によって文章を書き分けるべし

このことから分かるのは、普段から「です・ます調」に慣れている人にとっては「です・ます調」の文章が自然になるし、「だ・である調」に慣れている人にとっては「だ・である調」の文章が自然になるということです。

大学受験の場合であれば、採点者は大学の関係者(教授?)なので、必然的に「だ・である調」の文章に触れる機会が多くなると思われます。

つまり、大学受験の場合であれば、「だ・である調」の方が相応しいということです。

某予備校の英語講師の方が伝えたかったことが、今になってなんとなくわかってきました。

 
 
あと面白いのが先ほども紹介したYahooニュース。

 
Yahooニュースって、見る人によって掲載されている記事が違うってご存じですか?

私のスマホには、「野球の記事」がよく掲載されます。私は野球関係の記事をよく読んでいるので。

しかし、妻のスマホには、「野球の記事」はほとんど掲載されません。その代わりによく「芸能記事」が掲載されています。

そして、面白いことに、若干ですが「です・ます調」の記事が多くなっています。

 
私の感覚ですが、「女性向けの記事」は「です・ます調」の割合が若干多い気がします。一方、「男性向けの記事」は「だ・である調」ばかり。

 
これが事実であれば、「男性向けに文章を書く場合」には「だ・である調」、「女性向けに文章を書く場合」には「です・ます調」が好ましいと言えます。

 
つまり、相手によって「です・ます調」「だ・である調」を書き分けた方が良いということです。

「です・ます調」の文章は読みにくい?

最近、ある本を読んでいたときに「です・ます調」「だ・である調」で面白い発見がありました。

 
その本とは、

大河の一滴
著者:五木寛之 出版社:幻冬舎文庫


 
20年以上前に出版された本なのですが、「コロナ禍をどうやって生き抜くか?」そんなヒントが書き記されているということで、再び脚光を浴びることに。

テレビで紹介されたこともあり、2020年5月には文庫本売上の週間ベストセラーにもなりました。累計100万部以上のロングセラーでもあります。

ちなみに、この五木寛之さんは「親鸞(しんらん)」という本でもベストセラーになった方です。

 
「親鸞」については読んだことがあったのですが、恥ずかしながら「大河の一滴」については全く知りませんでした。

 
知ったきっかけは父です。

『大河の一滴』が面白いらしいから、読んでみたら」と、私の分まで本を購入して私のもとに送ってくれました。親ってありがたいですね。

 
というのも、「親鸞」を父から借りて読んだ経緯があったからです。そのときに「色々勉強になった」と父に伝えていたので、それを覚えてくれていたんだと思います。

 
 
「大河の一滴」を読んでみると・・・

たしかに面白い。

1行目から本に吸い込まれてしまいました。

私は文章を読むのはそこまで得意ではないのですが、五木寛之さんの本はすいすい読めます。

本の途中から・・・

さて、ここからが本題です。

そんな読みやすい「大河の一滴」ですが、途中で「むむむむむ・・・」と思う場面が出てきました。

 
本の途中から急に「です・ます調」に変わったんです。最初は「だ・である調」だったのに。

 
大変失礼ながら、「だ・である調」から「です・ます調」に変わった瞬間に物凄く文章が読みにくくなるのを感じました。

私の文章理解力が低いせいだとも思っていたのですが、父からも同じ感想が。

 
とはいっても、五木寛之さんは超一流の書き手なので、「です・ます調」になっても読みやすいことに違いはありません。

ですが、両者を比較したときには、「だ・である調」の方が読みやすいように感じました。

これは、さきほどのYahoo記事でも同じ印象を受けます。

 
おそらくですが、「だ・である調」の方が文字数が少ないからだと思います。

 
私の名前は桃太郎です

私の名前は桃太郎

 
1文につき、たった1文字の違いですが、100文あれば100文字になります。

400文あれば400文字に。原稿用紙1枚分の差になります。

 
読みやすい文章という意味では、「だ・である調」に軍配が上がるように思います。

ちなみにこのブログは・・・

ちなみにこのブログは「です・ます調」と「だ・である調」の記事が散乱しています。

この記事は「です・ます調」です。

ですが、2つ前に書いた

「最後まであきらめてはいけない」は綺麗事などではない

という記事は、「だ・である調」です。

 
実は、私もどちらが良いのか、最終的な判断ができずに色々と試しているところです。

 
「だ・である調」の方が読みやすい代わりに高圧的になってしまうんですよね・・・。

私は高圧的な人はあまり好きではありません。ですが、「だ・である調」で文章を書くと読み手側からそう受け取られてしまう可能性があります。

自分が嫌いな人を自分で演じるという、なんとも皮肉な状態に。

 
そんなわけで、現在は両方とも書いています。

「両方書いて好評な方を採用しよう」という下心です。

「です・ます調」が絶対NGというわけでもありませんし。

 
現時点では、それほど差異がありませんが、そのうちになんらかの差が出てくると思われます。

面白い違いが出てきたら紹介したいと思います。

まとめ

「です・ます調」「だ・である調」は読み手によって書き分けた方がいい。

「だ・である調」の方が読みやすい。

 
これが私の気付いた点ですが、あくまで私の主観です。

私自身も、このサイトを運営していくなかで色々と調べていく予定です。何か面白いことがわかったら紹介していきます。

 
今回の記事はここまでです。お読み頂きありがとうございました。

 


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