人を楽しませるにはどうしたらいいのか?
人を楽しませるにはどうしたらいいのか?
人を楽しませることができれば、自分も楽しくなる。
人のためにもなるし、自分のためにもなる。
周りの人も笑顔にできるし、自分も笑顔になる。
そう考えると「エンターテイナー」は最強かもしれない。
でも、人を楽しませるためにはどうしたらいいのだろうか?
人を楽しませるにはどうしたらいいのか?
人を楽しませるにはどうしたらいいのだろうか?
例えば、気になる異性とご飯を食べに行く場合。
食事を終えた後に
「今日はメチャメチャ楽しかった!」
そんな風に相手に言ってもらうためにはどうしたらいいのだろうか?
自分の容姿や話術、お店の雰囲気なども重要なのだが、ここでは「料理の味」にフォーカスを当てて考えてみたい。
想像以上か想像未満か
想像以上か想像未満か。
楽しいか楽しくないか。その基準の1つがここにある。
例えば、メチャメチャ美味しそうな料理が出てきた場合。
その料理を見た瞬間に「美味しそう」と頭の中で想像してしまう。
では、いざ食べたときにどうなるか。
想像通りに美味しければ大満足。「やっぱ美味しい!」
想像よりも美味しければ感動、感激の域に。「ヤバイ!美味しすぎる!」
しかし、想像未満なら「だまされた・・・」。そんな気持ちになってしまう。
そこそこ美味しい料理だったとしても。
つまり、料理が美味しいからといって、相手が満足してくれるとは限らない。
相手の想像以上のものを提供して初めて相手を満足させることができる。
そう考えるとサプライズって・・・
そう考えるとサプライズは便利。
なぜなら、相手に想像させるヒマを与えないから。
いきなり美味しそうな料理が目の前に現れたら、少なからずテンションが上がる。
とはいっても必ずしも成功するわけではない。
厄介なことに「サプライズはこうあるべきだ」と既に想像されてしまっている場合もあるから。
例えば、「サプライズは結婚指輪」。そんなイメージがある女性に「サプライズで花束」を送っても、心の底からは喜んでもらえない。
「ちっ!花束かよ」
そう思われてしまう可能性もある。
それに、相手が望まないサプライズもある。
例えば、ダイエットを頑張っている最中に「メチャメチャ美味しそうなケーキ」をサプライズで買ってこられたら、相手に腹を立ててしまう。あと、お腹一杯のときなども。(でも、ちょっと嬉しいかも・・・)
サプライズは相手を喜ばせやすいけど、100%成功するわけではない。ちょっとしたギャンブル。
そういう意味では、「相手の想像以上のものを提供する」方が堅実かもしれない。
人を楽しませるための4ステップ
人を楽しませるためには次の4ステップが必要となる。
- 相手に気付いてもらうこと
- 相手の興味を惹くこと
- 相手に行動してもらうこと
- 相手の想像以上のものを提供すること
ここまで説明してきたのは、4つ目の「相手の想像以上のものを提供すること」。
しかし、その前に上の「1」「2」「3」を実施せねばならない。
例えば、映画監督ならば・・・
映画監督を想像してみてほしい。
「多くの人に映画を見て楽しんでもらいたい」
そんな気持ちで映画を製作しているはず。
でも、そこに辿り着くための道のりは果てしなく遠い。
まず、テレビやネット、SNSなどで映画を宣伝しなければならない。
この時点で、映画の存在に「気付く人」と「気付かない人」がいる。
「気付かない人」が映画を見ることはない。
さらに、「気付く人」の中でも、映画に「興味を持つ人」と「興味を持たない人」がいる。
「興味を持たない人」が映画を見ることはない。
さらに、「興味を持つ人」の中でも、「映画館に足を運んでくれる人」と「映画館に足を運んでくれない人」がいる。
さらに、「映画館に足を運んでくれる人」の中でも、「楽しかったと感じる人」と「つまらなかったと感じる人」がいる。
どのくらいの人数が「楽しかった」と感じるのか?
最終的にどのくらいの人達が「映画を楽しかった」と感じるのだろうか?
日本映画製作者連盟によると、2019年に公開した映画の本数は1,278本。入場者数は、194,910千人。
つまり、映画1本あたりの入場者数は約15万人。
そのうち6~7割程度の人が満足したとすると、10万人程度が満足することに。
10万人もの人に満足してもらえれば御の字のような気もするが、日本の人口(約1億2000万人)から考えると、1,000人に1人程度の割合。
映画を作るだけで何ヶ月もかかる。場合によっては1年以上。
関わるスタッフの数は100人以上の場合もある。
しかも、あれだけそこら中で宣伝しまくっている。
それなのに1,000人に1人。逆に考えると999人を楽しませることができないということ。
「人を楽しませる」のは簡単ではない。
4つのステップのうち1つでもミスれば・・・
先述のように人を楽しませるための4ステップは次のとおり。
- 相手に気付いてもらうこと
- 相手の興味を惹くこと
- 相手に行動してもらうこと
- 相手の想像以上のものを提供すること
このうちの1つでもミスれば「相手を楽しませる」ことはできない。
映画監督だとスケールが大きすぎるので、「気になる異性を食事に誘って楽しませる場合」に戻って考えてみる。
こんな日常生活でよくありそうな(?)状況ですら、1つのミスですべてがおじゃんに。
まず、相手に声をかけなければ(気付いてもらえなければ)、何も始まらない。
自分や料理に興味を持ってもらえなければ、そこで終了。
興味を持ってもらえても行動してもらえなければ、そこで終了。(異性との食事は何かとハードルが高いので、興味を持っただけでは誘いに乗ってくれるかどうかはわからない。)
ここまで上手くやっても、最後の最後で想像未満のものを提供してしまった場合には、相手にがっかりされてしまう。
このように、どれか1つでもミスればそこで終了。人を楽しませることはなかなかハードルが高い。
でも、逆に考えれば、各ステップを確実に成功させていけば、上手くいく可能性が格段に高まるということ。
キーポイントは4つ目のステップ
各ステップを成功させるためのキーポイントは、4つ目の「相手の想像以上のものを提供すること」。
ここが強ければ、他のステップの成功率がグンと上がる。
例えば、気になる異性が「ある芸能人」の大ファンだった場合。
もし、その芸能人のコンサートのチケット、しかもなかなか手に入らないチケットを片手に「いっしょにコンサートいかない?」と誘えば、おそらく成功する。
この場合、1番最初の「相手に気付いてもらうステップ」から一番最後の「相手の想像以上のものを提供するステップ」までが一気に完了する。
相手に多少嫌われていたとしても、逆に好きになってくれる可能性さえある。
事前準備が鍵
ただし、準備がかなり大変。
そんなレアチケットを手にいれるためには、とにかく探し回るしかない。場合によっては、運も必要だし、大金も必要になるかもしれない。
それに、気になる異性の好みなどを事前に把握しなくてはならない。
準備はきつい。だが、準備で成否が決まる。
イメージとしては「準備で成否が99.9%決まる」
このくらいの気持ちで臨むことをおススメする。
どのように想像させるかも重要
どのように想像させるかも重要になる。
例えば、「あの映画はメチャメチャ面白いらしい」なんて誘い方をすれば、相手の期待値は跳ね上がってしまう。そこそこ面白くても「まあ、面白いけどメチャメチャってほどでは・・・」なんてガッカリされてしまう。
とはいうものの「あの映画はメチャメチャつまらないらしい」なんて誘い方をすれば、当然相手も誘いに乗ってこない。
もちろん、本当にメチャメチャ面白くて、相手を喜ばせる自信があるのであれば素直にそう誘えばいい。
もし、自信がないのであれば「2段構え」にすることをおススメする。
自信がなければ2段構えで
世の中の人気のあるものは「良い所」が2つ以上あることが多い。
例えば、人気のあるお店であれば、料理だけでなく、お店の雰囲気やスタッフの対応など。
このようなお店に誘う場合、「料理がおススメ」とだけ伝えておけば、「料理もよかったけど、お店の雰囲気やスタッフの対応も良かった」となりやすい。料理以外のところで、想像以上のものを提供できるようになる。ちょっとしたサプライズ。
このように、2段構えにすることで相手の満足感を高めることができる。
「1」「2」「3」のステップも重要
- 相手に気付いてもらうこと
- 相手の興味を惹くこと
- 相手に行動してもらうこと
- 相手の想像以上のものを提供すること
「1」「2」「3」のステップも重要になる。とくに、不特定多数の人を「楽しませたい!」と言う人達にとって。
例えば、イベントを開催するとき。
もし、相手に気付いてもらえなければ、そこで終了。
気付いてくれる人が少なくても、ほぼ終了。先述のように、映画ですら映画館に足を運んでくれるのは1,000人に1人程度。
もし、イベントで100人集めたいのであれば、10万人に告知する必要がある。
1,000人に1人というのは目安でしかない。100人に1人かもしれないし、10,000人に1人かもしれない。実際、広告の反応率をネットなどで調べるとこの程度になっている。
もう少し効率的に告知する方法もある。例えば、そのイベントに興味がある層にだけ告知するなど。(年齢、性別、家族構成で絞り込む、など)
このようにステップ1の「相手に気付いてもらうこと」ですら奥が深い。というか難しい。
これらについて詳しく知りたければ、ネットや本屋で「集客」とうキーワードで検索すればいい。山のように情報が出てくる。
人を楽しませたければ、ひたすら準備すべし
「人を楽しませる」ことができれば、自分も楽しくなる。物凄く魅力的なことではある。
だが、先述のようにそれは簡単ではない。
世の中の「エンターテイナー」と呼ばれる人達を見て欲しい。
自分の出番など1日に数分程度しかない。にもかかわらず、その一瞬のために毎日ハードなトレーニングを積み重ねている。
人を楽しませたければ、ひたすら準備が必要となる。
失敗は次に活かせばいい
どんなに準備をしても失敗することはある。
でも、失敗も大きな財産になる。
発明王のトーマス・エジソンの言葉を借りれば、上手くいかない方法を学ぶことができる。
失敗は次に活かせばいいだけ。
とにかくチャレンジし続けることが重要。
まとめ
人を喜ばせる4つのステップは次のとおり。
- 相手に気付いてもらうこと
- 相手の興味を惹くこと
- 相手に行動してもらうこと
- 相手の想像以上のものを提供すること
まずは、身近な人(例えば、家族)で試すことをおススメする。
不思議なもので「人を楽しませたい!」と思う相手は、そこまで仲良くない人だったりする。気になっている異性、名前も知らないお客さん、など。
本来は身近な人を楽しませた方が、自分自身も楽しくなるし、周りも楽しくなる。少なくとも離婚なんてことはなくなる。
でも、なぜか身近な人をほったらかしにして、身近でない人を楽しませようとする。人間の性だろうか。
まずは、身近な人を楽しませてみて欲しい。というより、それすらできないようであれば身近でない人を楽しませるなどできない。
それに、身近な人を楽しませることができれば、人を楽しませるコツがわかってくる。
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