一夜漬け勉強のコツ。定期テスト前日から成績上位を目指すには
一夜漬け勉強のコツ。定期テスト前日から成績上位を目指すには
明日テストなのに全然間に合わない・・・
そんなときに登場する「一夜漬け勉強」。
とにかく我武者羅(がむしゃら)に勉強するしかない!
その考え方はたしかに正しいのですが、如何せん時間がありません。効率的に勉強しないと間に合いませんし、点数も伸びません。
そこで、この記事ではおススメの「一夜漬け勉強法」を紹介します。
一夜漬けでも成績上位者になれる可能性が十分にあります。
いきなりですが、ここで質問です!
「一夜漬け勉強」をする場合、次のどちらのパターンで挑みますか?
- 一睡もしないで、ひたすら勉強してテストに臨む
- ひたすら勉強して、少し寝てからテストに臨む
どちらでしょうか?
私(筆者)がおススメなのは・・・
どちらでもありません!(意地悪な質問ですいません)
というより、このどちらかで一夜漬け勉強をしている人は、今後やめることをおススメします。
私は、中学、高校と野球部だったこともあり、家に帰る頃にはヘトヘトで、とても勉強する気にはなれませんでした。ついついゲームやマンガに手を伸ばしてしまう。
そうすると、テスト前は自然と一夜漬け勉強になります。
最適な一夜漬け勉強法はないか?
そんな不純な気持ちを抱きながら、試行錯誤しているうちに、自分なりの一夜漬けの勉強方法を見つけました。
そのおかげで、成績はそこそこ上位をキープ。稀にですが、学年1位になったこともあります。
この記事では、そのときに私が見つけた秘伝の(?)一夜漬け方法を紹介します。
- 睡眠のとり方は「寝る → 勉強 → 仮眠 → テスト」の順番で
- 「一夜漬け勉強」は事前準備が重要
- 全範囲を3周やるべし
ただし!
一夜漬け勉強にはデメリットもあります。そのことについても後半説明します。
睡眠のとり方は「寝る → 勉強 → 仮眠 → テスト」が順番がおススメ
冒頭で一夜漬け勉強の「睡眠のとり方」について質問しました。
私なりの答えは、
最初にそこそこ寝る(4時間程度)
→ ひたすら勉強する
→ 少し寝る(1時間程度)
→ テストに臨む
です。
理由を説明していきます。
睡眠不足だと集中力が低下する
理由は、睡眠不足だと集中力が低下するから。
私も最初の頃は、
「ひたすら勉強→ちょっと寝る(3時間程度)→テスト」
のスタイルで臨んでいました。
ですが、夜の1時、2時くらいになると、ぼ~っとする時間が増えてくる。勉強してても、ふとした瞬間に別のことを考えてしまう。夜が深くなればなるほど、その傾向が強くなる。
時間をかけた割に勉強をした実感がない。
当然、テストの結果もそんなに良くない。
中途半端に寝不足なので、テスト中も頭が働かない。
いいことなし。
最初に寝てから勉強すると、メチャメチャ勉強がはかどる
そこで、最初に寝てから勉強するスタイルに切り替えました。
学校から帰ったらすぐに寝る。4時間程度。起きるのは夜の9時~10時くらい。
寝起きの勉強はかなりはかどります。頭がスッキリしているのでどんどん進みます。
よく「朝の勉強は良い」なんて言いますが、この方法は「超朝型勉強法」といった感じでしょうか。(実際は、深夜なんですが・・・)
深夜3時くらいになると、さすがにぼ~っとする時間帯が増えますが、寝てないときに比べると雲泥の差です。
朝5時くらいになると頭がフリーズし始める
ただ、さすがに朝5時くらいになると頭がフリーズしてきます。
疲労を回復させるために、少し寝ておきたいところ。
しかし、ここで問題が発生します。
朝5時くらいになるとムダにテンションが上がってしまいます。おそらく、太陽の光が目に入ってしまうから。目がギンギンに冴えてしまいます。
しかし、このまま寝ずにテストに挑むと痛い目に合います。テスト中に睡魔が襲ってきて悲惨なことに・・・。
頑張って目を開いても、頭はぼ~っとしたまま。
眠くなくても布団の中で目を閉じてゴロゴロすべし
こんな状況に陥らないためには、「眠くなくても布団の中で目を閉じてゴロゴロすること」が重要です。
それだけでだいぶ疲れがとれます。
もちろん、絶好調とまではいきませんが、「そこそこいけるぜ!」くらいには回復します。
時間は1時間程度がおススメ。短すぎると疲れがとれませんし、長すぎると勉強時間が減ってしまいます。
さらに言えば、テストとテストの間に少しでも(5分でも)寝ると効果的です。目をつぶって、寝るふりをするだけでも多少は疲れがとれます。
「睡眠不足だ・・・」という自己暗示はNG
一番やってはいけないのが「睡眠不足だ」と思い込むこと。
これまで説明した方法でテストに臨むと、テスト直前の睡眠時間が短くなります。
そのため「1時間しか寝てない・・・」と錯覚してしまうことがあります。
しかし、勉強を始める前にそこそこ睡眠をとっているので、トータルでは十分なはず。
「睡眠不足」と思い込むと、自己暗示のようになってしまい、思考力が低下してしまいます。ネガティブになります。テンションも下がってしまいます。
場合によっては本当に十分な睡眠がとれないときもあります。そのときも「睡眠不足」と思い込むのはNGです。何も良いことありません。
5分でも睡眠がとれたなら、「昨日はよく寝たし絶好調だ!」と思い込んだ方が得です。
直前に覚えれば覚えるほど効率的
人は時間が経てば経つほど覚えたことを思い出せなくなります。
例えば、昨日の夕食を思い出せますか?
なかなか苦労する人が多いと思います。
では、1ヶ月前の夕食はどうでしょうか?
ほとんどの人は思い出せないと思います。
夕食くらいなら忘れても問題ありませんが、テストに関しては別。思い出せなくては意味がありません。
時間が経てば経つほど忘れる。
覚えるのであれば、テスト直前の方が効率的という訳です。
つまり、
「勉強→睡眠→テスト」の順番よりも
「睡眠→勉強→テスト」の順番の方が
効率的ということ。
ただ、テスト中に頭が働かないと困るので
「睡眠→勉強→仮眠→テスト」
という順番がおススメです。
勉強中もテスト中も頭が働くうえに、覚えたことも忘れにくい。
一夜漬け勉強をする人はぜひ試してみてください。
「一夜漬け勉強」は事前準備が重要
「明日がテスト」の場合は、とにかく時間がありません。
「どこから手をつけよう・・・」なんて悩んでいたら、あっという間に時間切れに。
「一夜漬け勉強」を成功させるカギは事前準備にあり。つまり、準備次第でテストの点数が決まります。
使う問題集を決めておく
使う問題集を決めておくことが重要です。
あれもこれもと手を出す余裕などありません。基本は1科目につき1冊のみです。
わからないところは捨てる、もしくは、事前に理解しておく
一夜漬けの場合は、考える時間、悩む時間などありません。
ただただ、我武者羅に知識を頭に詰め込む必要があります。
わからないところは捨てる、もしくは、事前に理解しておく。
とくに、理系教科(数学、理科)は、わからない問題を1人で悩んでいてもなかなか解けません。理系教科が苦手な人は、塾に行く、事前に先生や友達に教えてもらう、などの対応が必要です。
勉強する科目を決めておく
たいていの場合、試験は1日に複数科目あります。多いときで3科目くらいでしょうか?
しかし、3科目を一夜漬けで片付けるのは、ほぼ不可能です。
中途半端に全科目に手を出すと全滅します。
基本は、1科目のみ。余裕がある場合は、もう1科目といった感じです。
残りの科目は事前にやっておく必要があります。
テスト前には1週間のテスト勉強期間が設けられるはず。また、テスト中に土日が挟まる場合もありますので、そういった期間に事前に勉強しておくことが重要です。
可能であれば、数学と英語は塾に行くべし
数学と英語は量が多いのでなかなか手強い。
数学と英語を一夜漬け勉強に持ち込んでしまうと、厳しい戦いを強いられることになります。
可能であれば、数学と英語は塾に行くことをオススメします。
数学と英語の勉強をテスト前にやらないだけで、メチャメチャラクになります。数学が得意な人や英語が得意な人(帰国子女など)は、全体の成績も良いことが多いと思います。
数学と英語を事前にある程度片付けておくと、他の科目に時間を費やせるようになり、テストの総合点が一気に上がりやすくなります。
経済的に塾に行けない場合は、オンライン(インターネット)講座がおススメです。多くの場合、塾に行くよりも安い料金で受講できます。
全範囲を3周やるべし
一夜漬け勉強で最大の効果を発揮するためには「全範囲を3周やること」がおススメです。
全範囲をやる理由
テストは総合点の勝負。どんなに難しい問題が解けても、簡単な問題を落としては意味がありません。
一夜漬け勉強で一番最悪なのが、全ての範囲に手をつけられなかった場合。
試験問題は、
- 簡単な問題
- 普通の問題
- 難しい問題
の3つに分かれます。たいていの場合、そこそこ勉強すれば「簡単な問題」と「普通の問題」は解けるようになります。
全範囲に手が回らなければ「簡単な問題」と「普通の問題」を落としてしまいます。つまり、得点源を落とすということ。これは、あまりに非効率です。
一夜漬け勉強の秘訣は、とにかく、全範囲に手をつけること。
場合によっては、難しい問題を捨てる。そもそも、難しい問題に手をつけても解けないときもありますし。
3周やる理由
記憶力がずば抜けた人でない限り、1回で覚えるのはほぼ不可能です。かといって時間がないので何回も繰り返すわけにはいきません。
そこで、おススメなのが3回繰り返すこと。
2回もやれば、なんとなく頭に入ります。3回やれば、より記憶が定着しやすくなります。
3回やってもうろ覚えの状態かもしれませんが、テストは数時間後。なんとか乗り切れる可能性が高くなります。
1周目はひたすら速く。基本は読むだけ
ただ、全範囲を3周ゆっくりやるヒマなどありません。
とくに、1周目はひたすら速くする必要があります。得意なところ、苦手なところを見極めるためです。
イメージは小説を読むような感じです。この時点で覚える必要はありません。とにかく、全範囲を1回見渡す。これだけを意識します。
そうすると、自分の得意なところ(すでに頭に入っているところ)がわかります。そこには「もうやらなくていい」といった印(OKなど)をつけ、2度と触れないようにします。
そうすることで、2周目の勉強範囲を絞ることができます。
2周目は書いたり、声に出したりする
2周目は1周目よりも、若干時間をかけます。とはいっても、時間がないので、書く、声に出す程度。
書く、声に出すくらいであれば、たいして時間はかかりません。
一夜漬け勉強では、考えてはいけません。
とにかく、ひたすら知識を詰め込む。暗記、暗記、暗記。
そして、1周目と同じく、もう手をつけなくていいところに印をつけます。そうすることで3周目の範囲を絞ることができます。
3周目は時間との勝負
全範囲を2周もやれば、残された時間はあとわずかなはず。
あとは残された時間でできるところまでやります。テストに出そうなところを中心に。
もっと上を目指せる
ここまで紹介した「一夜漬け勉強法」を実践すれば、たった一日の勉強でかなり点数を上げることができるはずです。場合によっては、そこそこ上位を狙える可能性も。
過去の試験結果から「自分の順位はこんなものか」と思い込んでしまう人がいます。
でも、周りとの実力差なんてほとんどありません。とくに、高校の場合。
高校の場合、受験を経て入学しているはず。
自分よりも物凄く頭の良い人は、他の高校に進学します。稀に、家が近いからといった理由で、天才が紛れ込んでいる場合もありますが、そんな人はわずか。
つまり、同じ学校には、自分と同じくらいのレベルの人しかいない。
それなのに「成績上位を狙えない」と思い込むのはおかしな発想です。
上位10番に入る実力(ポテンシャル)も持っているはずです。
どうせ勉強するのであれば、上位を狙うことをおススメします。
一夜漬け勉強のデメリット
たった一日の勉強で成績上位を狙うこともできる「一夜漬け勉強」。
当然、デメリットもあります。
寿命が縮む(たぶん)
たぶんですが、寿命が縮みます。普段寝ている時間に起きるし、睡眠不足にもなります。どう考えても体に良いとは思えません。
体調不良にもなりやすくなります。肌荒れにもつながります。
2日目以降の試験が辛くなる
試験は、たいていの場合、4~5日連続で行われます。
一夜漬け勉強で全てのパワーを使い切ってしまうと、次の日以降の試験に影響が出てしまいます。
最低でも5時間以上の睡眠をとることをおススメします。睡眠不足はなんだかんだで効率が悪い。
入試などの試験範囲の広い試験には使えない
一夜漬け勉強が有効なのは、定期テストなどの試験範囲が狭いときのみ。
入試などの試験範囲の広い試験には使うことはできません。
どうあがいても時間が足りません。
入試に向けては、コツコツと勉強していくしかありません。
すぐに忘れてしまう
「一夜漬け勉強」の最大の魅力は、短期間で一気に成績をのばせること。
その代償として、「すぐに忘れてしまう」というデメリットがあります。
ラクして覚えたものは、すぐに忘れてしまうということです。
つまり、入試には不向きな勉強法。入試で合格できるかどうかは、入試当日にどれだけ覚えていられるか。忘れてしまうような知識は使い物になりません。
入試を突破するためには、コツコツ勉強が重要ということです。
詰め込み勉強自体にメリットなし
一夜漬け勉強に限った話ではありませんが、詰め込み勉強自体が褒められた勉強法ではありません。
詰め込み勉強ばかりしていると、聞かれたことに対して、知っていれば答える、知らなければ答えられない、といったコンピューターのような回答しかできなくなります。そんなのはコンピューターの得意分野。人間が逆立ちしても勝てません。
現時点で、コンピューターに勝てるとすれば、考えること。
AIの進歩により、数年先にはどうなっているかはわかりませんが、少なくとも「詰め込み思考」よりはマシです。
なんでそうなるのか、本当にそうなるのか。そういったことを考えながら勉強することが重要です。考える力も身につくし、結果的に知識も早く定着します。
一夜漬け勉強だと、時間が足りないので、考える余裕がありません。
一夜漬け勉強が役に立つとき
このように「一夜漬け勉強」はあまりおススメできる勉強法ではありません。
ただ、一夜漬け勉強は、「その場だけを乗り切れればいい」といった場合には、最高に効率の良い勉強法です。
入試で使う科目じゃないけど、赤点をとりたくない。推薦を狙うのでそこそこ点を取っておきたい場合などです。
普段から勉強しておくのが一番
なんだかんだいって、普段から勉強しておくのが一番。
一夜漬け勉強は最終手段です。
私は高校2年生の夏頃にこのことに気付き、学校の授業中はひたすら勉強するようにしました。正確には、授業中にテスト勉強をしました。
一夜漬けでできてたんだから、授業中にテスト勉強すればいいじゃないか、という考えです。
結果は大成功。ビックリするくらいテスト前がラクになりました。一夜漬け勉強する必要がなくなりました。成績もそこそこ上位をキープ。
やっぱりおススメは、授業中にひたすら勉強すること。授業中なんて、スマホを使えなければ、マンガを読むこともできません。
この時間を有効活用しない手はありません。
一夜漬け勉強法まとめ
- 睡眠のとり方は「寝る → 勉強 → 仮眠 → テスト」の順番で
- 「一夜漬け勉強」は事前準備が重要
- 全範囲を3周やるべし
ただし、一夜漬け勉強は最終手段。基本は毎日コツコツがおススメです。
「明日テストだけど全然間に合わない!」
そんなときだけ使うことをおススメします。
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