「成績を伸ばす」毎日の時間の使い方
「成績を伸ばす」毎日の時間の使い方
大学受験を突破するためには、莫大な量の勉強をしなくてはなりません。しかし、受験までに使える時間は限られています。その中で成績を伸ばしていくには、毎日の時間の使い方が重要になってきます。
一番重要なのは睡眠時間の確保
毎日の時間の使い方の中で、睡眠時間を確保することが一番重要です。睡眠不足の状態では、集中力が低下してしまいます。また、体調を崩しやすくなるうえに、精神的にも追い詰められてします。睡眠時間を削ってまで勉強をすることは得策ではありません。
一日のスケジュールを立てるときには、まず睡眠時間を確保し、そこから逆算して勉強時間を確保するようにしてください。
ひと昔前には「四当五落」という言葉が流行りました。4時間睡眠なら合格できるが、5時間睡眠なら不合格になるという意味です。しかし、4時間睡眠は体への負担が大きいため、おススメしません。
日本人の理想の睡眠時間は6時間~9時間程度といわれています。自分にあった睡眠時間を確保するようにしてみてください。睡眠時間を削って、次の日にウトウトして授業に集中できないようでは本末転倒です。
朝15分勉強する
一日の中で最も効率的に勉強できるのは、「朝の15分」です。夜は心身ともに疲れきっているので、集中力が低下しています。それに対し、朝は体力が回復しているので、一日の中で最も集中力があります。また、朝はいろいろな誘惑が少ないというメリットもあります。
夜30分勉強するよりも、朝15分集中して勉強する方が効果的です。「朝勉強」の効果は体感するのが一番です。だまされたと思って1度試してください。あまりの爽快感にやみつきになること間違いなしです。
◆早起きが苦手な人は、夜寝るのが遅いだけ
早起きが苦手な人は、夜寝るのが遅いだけです。どんなに遅くても24時には寝ることをおススメします。学校は8時半前後に始まるので、24時までに寝ないと睡眠時間を確保することができません。朝起きて眠気がとれないようであれば、寝る時間を少しずつ早めてみてください。
夜遅くまで起きていると、その日は楽しいかもしれませんが、次の日がつらくなります。トータルで考えると早めに寝てしまう方が得策です。
学校の授業中は我武者羅に勉強する
学校の授業の時間を無駄にしてしまうと、一日の大半を無駄にすることになります。学校の授業中は我武者羅に勉強してください。我武者羅とは「がむしゃら」と読み、「1つの目的に向かって夢中で取り組む様子」を表します。
◆予習が重要
授業の時間を無駄にしてしまう大きな原因の一つが「予習不足」です。予習をしていないと授業がわからなくなり、眠くなってしまいます。逆に、徹底的に予習しておくと、授業中に復習もできます。
しかし、全教科の予習を丁寧にする時間はありません。教科に優先順位をつける必要があります。
◆まずは、数学と理科から
まず、「数学」と「理科」の予習を優先的にすることをおススメします。数学と理科は、前後のつながりが強いため、1度わからなくなると、その後もわからなくなってしまいます。授業開始の時点でついていけなければ、その授業は最後までついていくことはできず、無駄な時間となってしまいます。自分で予習ができない場合は塾などを利用すると効率的です。
◆次は英語、古文、漢文
次に予習するのは、「英語」、「古文」、「漢文」です。授業前までに単語と文法を調べておく必要があります。単語と文法がわからないと、内容が理解できず、授業についていけないからです。
単語を調べるのにおススメなのが、「教科書ガイド」を利用する方法です。教科書ガイドには新しい単語の意味などを載せてくれているため、単語を調べる時間を削減することができます。辞書を使って調べた方が良いという考え方もありますが、調べる単語の量が多いと、調べるだけでかなりの時間を使いますし、調べる度に勉強の流れが途切れてしまうので非効率です。ただし、教科書ガイドを好ましく思わない先生もいるので、学校には持っていかないようにしましょう。
◆最後に、現代文と社会
最後に、「現代文」と「社会」です。時間に余裕があれば、授業までに1回だけでも良いので教科書を読んでおきましょう。現代文と社会は1回読んで、全体像をぼんやり理解しておけば、授業についていけなくなることはありません。
◆予習できなかった日も我武者羅に
疲れている日や用事がある日などは、予習できないこともあります。予習ができなかったときは、授業中に予習をしつつ、先生の話を聞きます。かなりハードですが、授業中に頑張っておかないと、あとでもう一度やり直すことになります。また、その授業の内容を早めに理解しておかないと、次の授業もわからなくなってしまいます。まさに悪循環です。
予習をしていても、予習をしていなくても、学校の授業中は我武者羅に勉強をしてください。
◆社会人になってから遊べばいい
これだけ毎日予習をしていると、遊ぶ時間が少なくなってしまいます。しかし、志望校に合格できないと将来やりたいことができなくなる、もしくは、浪人することになります。浪人してしまったら、受験勉強を他の人よりも余分に1年間やる必要があります。
また、毎日コツコツと勉強をしておくと「国公立大学」などの難易度の高い大学に合格することができます。そのような大学に行っておくと、給料の高い会社に就職しやすくなります。つまり、社会人になってから遊ぶことができます。
「高校3年間勉強して、社会人40年間を遊ぶか」、「高校3年間遊んで、社会人40年間をお金がなくて遊べずに過ごすか」は自分で選ぶことができます。
授業後の2時間は好きなことをする
しかし、勉強ばかりしていると、毎日が面白くなくなってしまいます。そこで、授業後の2時間は、「好きなこと」をすることをお奨めします。授業のあとは、頭が疲れきっているうえに、部活などもあるので、勉強をすることが難しい時間帯になります。
「好きなこと」をすると、頭のリフレッシュになりますし、なにより、受験勉強では見つけることのできない新たな発見があります。「好きなことに関する知識や経験」が増えると、人生が楽しくなります。また、好きなことをやっているうちに、将来の夢を発見できる可能性もあります。
たまに、部活が嫌という人がいますが、その場合はさっさとやめてしまいましょう。一度しかない人生なので、好きなことをして過ごした方が得です。
夕食後は塾へ行くか早めに寝る
可能であれば、夕食後は塾に行くことをおススメします。夕食後に自宅で勉強することは容易ではありません。夕食後は、消化に体力を奪われて眠くなるうえに、部活などで心身が疲れているので、とても勉強する気にはなれません。さらに、テレビやスマホ、ゲーム、漫画などが誘惑してきます。
塾に行ってしまえば、勉強せざるを得ないので、勉強するしかありません。また、わからないところを質問できるので効率的です。
近くに塾がない場合や経済的に塾にいけない場合は、思いきって早く寝てみてください。例えば、21時に寝て、4時に起きて勉強をします。朝は頭がすっきりしていますし、なにより静かなので勉強するのには最適です。夜にダラダラ勉強するのであれば、朝に勉強をしましょう。わからないところは学校の先生の空き時間を見つけて積極的に質問してください。
学校が休みの日もリズムを崩さない
学校が休みの日もリズムを崩さないように意識してください。例えば、「学校の授業がある時間帯は勉強する」などです。毎日続けると習慣化して、勉強が苦痛ではなくなります。
土日にリズムを崩してしまうと、月曜日に戻すのに苦労します。特に、朝の勉強を一度やめてしまうと、早起きすることに抵抗を感じるようになってしまいます。
国公立大学に合格するする近道は、コツコツと毎日勉強を続けることです。休みの日もリズムを崩さないように心がけてください。ただ、休みの日には部活や用事があると思います。その場合は、その時間帯以外は普段のリズムになるように心がけてください。
定期テスト期間中もリズムを崩さない
定期テスト期間中もリズムを崩してはいけません。正確には、リズムを崩す必要がありません。学校の授業中に我武者羅に勉強しておくと、テスト前に驚くほどの余裕ができます。テスト前は、今までやってきたことを簡単に復習する程度で十分です。
前日に徹夜をする必要は全くありません。授業の予習も必要ありません。部活もありません。普段から頑張っておけば、テスト前が一番ラクになるはずです。
疲れたら寝る
毎日勉強を続けていくと、心身ともに疲労していきます。疲れた状態で勉強をしても、集中力が低下するため、効率が悪くなります。
疲労回復には睡眠が一番です。疲れたら寝ましょう。疲れたら授業中でも寝てしまいしょう。寝るのが難しければ、目を閉じながら、深呼吸を5回繰り返すだけでもかなりリフレッシュすることができます。
睡眠を多くとりたいときは、夜早く寝ることを心がけてください。朝遅くまで寝てしまうと、早起きのリズムが崩れてしまいます。
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