字が汚くなる3つの理由。きれいな字を書くために
字が汚くなる3つの理由。きれいな字を書くために
私は、「字が汚くなる3つの理由」に気付いてから、だいぶ字がきれいになりました。
とはいっても「物凄いきれい!」とかそういうレベルではありません。「物凄く汚い」から「まあまあ、マシになったかな」くらいのレベルです。
ですが、そこまで字が上手くない私だからこそお伝えできることがあるのではないかと思い、この記事を書きました。字が汚い人の気持ちは、きっと字の汚い人にしかわかりません。
「字が汚すぎるので、もう少し字をきれいにしたい!」
そんな方に参考にして頂ければ幸いです。
字が汚くなる3つの理由
私が気付いた「字が汚くなる理由」は次の3つです。
- 理想の形を決めていない
- 理想の形を忘れてしまう
- 理想の形を再現できない
理想の形を決めていない
字が汚くなる1つ目の理由は「理想の形を決めていないこと」。
例えば、「あ」という文字。
下のように、「あ」だけでも色んな「あ」があります。
おそらく、あなたの書く「あ」も、上のどれとも違うと思われます。
どの「あ」が理想の形なんでしょうか?
これに対する正解はありません。
ですが、自分の中で理想の「あ」の形を決めない限り、自分の思い描く「あ」を書くことはできません。
まずは、自分の理想の形を決める必要があります。
理想の形を忘れてしまう
字が汚くなる2つ目の理由は「理想の形を忘れてしまうこと」。
例えば、理想の「あ」の形を、上の「あ」に決めたとします。
ですが、実際に文字を書くときに、上の「あ」を見ることはできません。
つまり、理想の形を忘れてしまえばそこで終了。
理想の形を見なくても、思い出せるようにする必要があります。
理想の形を再現できない
字が汚くなる3つ目の理由は「理想の形を再現できないこと」。
上の「あ」を見ながら書いても、全く同じ「あ」にはありません。多少なりともズレが生じます。
それなのに、実際に文字を書くときには、上の「あ」を見ることはできない。理想の形からどんどん離れてしまいます。
字をきれいに書くために
字が汚くなる理由は次の3つ。
- 理想の形を決めていない
- 理想の形を忘れてしまう
- 理想の形を再現できない
つまり、これらの原因を潰すことができれば字をきれいに書けるようになります。
小学生用ノートに理想の形をひたすら書くべし
そのためにおススメなのが「小学生用ノートに理想の形をひたすら書くこと」。
「初心にかえる」といったところでしょうか。
小学生用ノートには、下のように「十字のマス」がついています。
「十字のマス」があると、「理想の文字」と「自分の文字」との差がわかりやすくなります。そのうえ、字のバランスもとりやすい。
練習にはうってつけです。
1日3文字、7日もやれば見違える
「字の習得」のように反復練習を必要とするものは、1日に大量に練習するより、少量でも何日も繰り返した方が身に付きやすくなります。
1日3文字、7日もやれば、文字は見違えてきます。もちろん、個人差はあるので、もっと少なくてもいいかもしれませんし、もっと多くやる必要があるかもしれません。
いずれにしても、練習しなければ上手くなることはありません。逆に練習すれば必ず上手くなります。
市販本もおススメ
市販本もおススメです。
書店に行けば「字がきれいになる」系の本はいくらでも売っています。
たいてい「十字マス」もついていますし、この記事とは比べ物にならないほどの「丁寧な解説」&「字をきれいに書くテクニック」などが記載されています。
私も何冊か購入して練習しました。
ただ、本はページ数が限られているので練習スペースが限られているんですよね・・・。1文字あたり多くて4回くらいでしょうか。個人的には少し物足りない気がします。
市販本を使う場合も、やはり「小学生用ノート」とセットで練習することをおススメします。
スポーツや仕事も同じようなもの
- 理想の形を決めていない
- 理想の形を忘れてしまう
- 理想の形を再現できない
これらは、「字」だけに限らず、スポーツや仕事も同じようなものです。
例えば、野球のバッティング。
理想の形を決めずに練習した場合、辿り着く先は「我流」。「我流」は上手くいくときもありますが、多くの場合失敗します。というか、非効率です。
プロ野球選手のバッティングフォームなど、成功例はいくらでもあります。それらを無視するのは、若干愚かな行為にも思います。
プロ野球選手のフォームを再現することは非常に難しいのですが、当てずっぽうに練習するよりは打率が上がるはずです。
理想の形を決めて、それを再現できるようにひたすら練習する。
字もスポーツも仕事もそんなに変わりません。
字を見やすくテクニック
冒頭でも説明したように、私は字がきれいではありません。
ですが、仕事の関係上、字を見やすくする必要がありました。
「塾講師」をやっていたからです。黒板の文字が汚かったら生徒が読めませんし、生徒に余計なストレスを与えてしまいます。
そのときに気付いた「字を見やすくテクニック」についても紹介します。
- 余白を十分にとる
- 文字の大きさを揃える
- 一文を真っすぐに
余白を十分にとる
字を見やすくするうえで、かなり重要なのが「余白を十分にとること」。
詰め込み過ぎると文字が見にくくなります。
文字の大きさを揃える
文字をきれいに書いても、文字の大きさがバラバラだと台無しです。
文字の大きさを揃えるポイントは、1つ前に書いた文字を横目で見ながら書くことです。
一文を真っすぐに
文が上に行ったり、下に行ったりしてしまうと、これまた見にくくなってしまいます。
基準線があれば、それを見ながら書けばいいのですが、ない場合は結構厄介です。
その場合は基準線を追加することをおススメします。後で消せるように鉛筆などで。
字をきれいに書くことが重要とは限らない
ここまで字をきれいに書くコツなどを紹介してきました。
ですが、字をきれいに書くことが重要ではない場合もあります。そのことについても紹介します。
「速く」書くことが重要なときもある
何度も言っているように、私は字がきれいではありません。
ですが、それには理由があります。
字を「きれいに」書くことよりも、「速く」書くことを重視していたからです。
例えば、受験
例えば、大学入試のセンター数学。センター数学はとてつもない計算量です。
1文字1文字丁寧に書いていたら、とても制限時間に間に合いません。
「いかに速く文字を書けるか」
これも点数を上げるうえで重要な要素の1つです。
もちろん、読めない字だと意味はないのですが、逆に考えれば、読めさえすればいいということです。
例えば、黒板に文字を書くとき
私は、塾講師時代も「できるだけ速く書くこと」にこだわっていました。
先生が板書する、生徒がそれを写す。この時間ははっきり言ってムダです。文字を書いている間は、先生も生徒も思考停止状態。黒板を写すだけで成績が上がるはずがありません。
こういった無駄な時間は極力減らす必要があります。きれいな黒板を眺めさせる時間を増やすより、演習の時間を増やした方がよっぽど効果があります。
ケースバイケースで書き分けるべし
もちろん、字はきれいなことに越したことはありません。ですが、その結果、失うものが大きいのであれば、わざわざきれいに書く必要はないと思います。
ケースバイケースで書き分けるのがおススメです。
見た目の印象が重要なもの、例えば、就職時に使う「履歴書」であれば、時間がかかっても丁寧にきれいに書く。
制限時間があるもの、例えば、受験であれば、丁寧さの優先度を下げて、スピード重視で書く。
など。
「字をきれいに書く技術」がないと選択できない
ただ、「字をきれいに書く技術」を身につけておかないと、「きれいに書く」方を選択できません。
いずれにしても、字をきれいに書ける技術を身につけることをおススメします。
字は練習すれば上手くなる
1つだけ言えるのは、「字は練習すれば上手くなる」ということ。
パソコンやスマホが発達したおかげで、文字を書く機会は減ってきました。ですが、文字を書く機会は必ずあります。
「字が汚すぎる・・・」
という方は、早めに字の練習を始めることをおススメします。
普段は汚い字でも、いざというときにきれいな字を書けることが重要です。
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