塾選びのポイント~個別・集団・映像・家庭教師で迷ったら~
塾選びのポイント~個別・集団・映像・家庭教師で迷ったら~
塾選びのポイントをまとめてみました。
- どんな塾があるの?
- メリット・デメリットは?
- 塾選びのチェックポイントは?
塾に聞いても、なかなか教えてもらえない「かなり細かい情報まで」載せています。
「塾選びに迷っている方」や「塾に通ってるけどいまいち成績が上がらない方」に参考にして頂ければ幸いです。
どんな塾があるの?
塾は大きく分けて、
- 集団塾(集団授業塾)
- 個別塾(個別指導塾)
- 映像授業塾
に分かれます。
また、
- 家庭教師
という選択肢もあります。
まずは、それぞれのメリット・デメリットについて説明していきます
※ 一般的な内容を記載しています。デメリットを克服している塾もありますので、検討中の塾がありましたら、塾に直接ご確認ください。
メリット・デメリットは?
集団塾(集団授業塾)
1人の先生に対し、数十人の生徒で授業を受ける塾
メリット
- 授業料が比較的安い
- 指導力の高い先生が比較的多い
- 周りに友達やライバルがいるため、やる気が高まる
- 受験や定期テストに向けて、計画的に授業を進めてくれる
- 受験に関する情報量が多い
- 学内、学外の友達が増える
- 自習室を設置していることが多い
など
デメリット
- 授業中にわからないことがあっても質問できない
- 一度わからなくなると、その後の授業にもついていけなくなる
- 授業のレベルが自分のレベルと合っていないと成績が伸びにくい
- 単元を自由に選ぶことができないため、苦手分野などは自分で復習する必要がある
- 授業日時が決まっているため、自分の都合で受講日時を選べない
- 授業を欠席すると、授業が1回分飛んでしまう
- 生徒数が多いため、先生とのコミュニケーションがとりにくい
- 学校の授業よりも進んでいるので、途中入塾が難しい
- 通塾時間が発生する
など
こんな人におススメ
- 学校の定期テストで平均点以上を必ずとれる人(独学でも勉強がそこそこできる人)
- 指導力の高い先生の授業を受けたい人
- 計画的に勉強を進めることが苦手な人
- 周りに友達やライバルがいることでやる気が出る人
など
こんな人はやめといた方がいい
- 学校の定期テストで平均点以下の人(独学では勉強ができない人)
- 授業中に寝てしまう人
- 部活などで時間の融通が利かない人
- 積極的に先生に質問できない人
- 通塾に20分以上(家、または学校から)かかる人
など
個別塾(個別指導塾)
先生と生徒のマンツーマン、あるいは先生1人に対して生徒は2~3人で授業を受ける塾
メリット
- 先生とコミュニケーションがとりやすい
- 授業中に質問しやすい
- 自分の学力に合わせてもらえる
- 休んでも、次回にその授業を受けることができる
- 苦手分野など、自分の希望の単元を学習できる
- 受講日時を自分の都合で選べる
- 寝たらすぐに起こしてくれる
- 学校の進度に関係なく、入塾できる
- 自習室を設置していることが多い
など
デメリット
- 料金が比較的高い
- バイトの学生が先生の場合もあり、指導力が低い場合がある
- 周りの友達やライバルとの切磋琢磨感が少ない
- 勉強が苦手な生徒が集まることが多いため、緊張感が少ない
- 授業進度を先生と自分で計画する必要がある
- 先生1人に対して複数人受講の場合、先生に見てもらえる時間が少なくなる。2人で受講する場合、先生に見てもらえるのは、授業時間の半分程度。
- 通塾時間が発生する
など
こんな人におススメ
- 学校の定期テストで平均点がとれない人(独学で勉強するのが苦手な人)
- 授業中に寝てしまう人
- 部活などで時間の融通が利かない人
など
こんな人はやめといた方がいい
- 指導力の高い先生の授業を受けたい人
- 緊張感をもって授業を受けたい人
- 通塾に20分以上(家、または学校から)かかる人
など
映像授業塾
パソコンやスマホで受ける授業を受ける塾。自宅などでも受講できる場合もある。
メリット
- 料金が比較的安い
- 日本でトップクラスの先生の授業を受けることができる
- 好きな時間に受講できる
- 好きな場所で受講できることが多い
- 先生や講座の変更がしやすい
- わからなかった場合、何度でも見直すことができる
- 苦手分野など、自分の希望の単元を学習できる
- 自宅学習の場合、教材の持ち運びが不要
- 学校の進度に関係なく、いつでも入塾できる
など
デメリット
- わかならなくても質問ができない
- 孤独感がある(切磋琢磨感がない)
- 進度を自分で計画・管理しないといけない
- 臨場感がないため、眠くなりやすい
- 寝たら誰も起こしてくれない
など
こんな人におススメ
- 学校の定期テストで平均点以上を必ずとれる人(独学でも勉強がそこそこできる人)
- 日本トップクラスの先生の授業を受けたい人
- 部活などで時間の融通が利かない人
- 自分のレベルに合う塾が、家、または学校の近くにない人
- 人と接するのが苦手
など
こんな人はやめといた方がいい
- 学校の定期テストで平均点以下の人(独学では勉強ができない人)
- 授業中に寝てしまう人
- 計画的に勉強を進めることが苦手な人
- 周りに友達やライバルがいないとやる気が出ない人
など
家庭教師
先生と生徒の完全マンツーマン指導
メリット
- 完全マンツーマン指導のため、先生とコミュニケーションがとりやすい
- 授業中に質問しやすい
- 自分の学力に合わせてもらえる
- 苦手分野など、自分の希望の単元を学習できる
- 受講日時を自分の都合で選びやすい
- 寝たらすぐに起こしてくれる
- 通塾の時間が不要
- 教材を持ち運ぶ必要がない
など
デメリット
- 料金が比較的高い
- 良い先生を見つけるのが難しい(1人の先生が1週間に見れる生徒数は多くても10名程度。良い先生は早めに埋まってしまう)
- 先生を家に呼ぶのに気を遣う
- 周りの友達やライバルとの切磋琢磨感が少ない
- 授業進度を先生と自分で計画する必要がある
など
こんな人におススメ
- 学校の定期テストで平均点がとれない人(独学で勉強するのが苦手な人)
- 家や学校の近くに自分にあう塾がない人
- 授業中に寝てしまう人
- 部活などで時間の融通が利かない人
など
こんな人はやめといた方がいい
- 指導力の高い先生の授業を受けたい人(見つけるのが難しい)
など
料金の考え方は?
料金で塾を選ぶのはNG
塾や家庭教師は、どうしても料金が高くなりがちです。しかし、料金で塾を選ぶことはおススメしません。塾に行く目的は「志望校に合格すること」です。
志望校に合格することができれば、将来の夢を実現できる可能性が高まります。また、給料の高い会社に就職しやすくなり、生涯年収を増やすことができます。例えば、年収が100万円高い会社に就職できれば、40年間で4,000万円増やすことができます。
つまり、学生のときに塾代が100万円かかったとしても、将来のことを考えれば、十分に取り返すことができます。
逆に、学生のときに塾代をケチってしまい、志望校に合格できなかった場合には、夢の実現も遠のいていくし、生涯年収も減ってしまいます。
料金の高い塾が良いとは限らない
かといって、料金の高い塾が良いとは限りません。例えば、東大合格を目指している塾は、良い先生が多いため料金が高くなりがちです。しかし、学力がないうちにこのような塾に行ってもついていけず、成績は伸びません。逆に、料金が安くても、自分に合っていれば、成績はどんどん伸びていきます。
優先順位は「自分に合っているか」
塾選びの基本は、「自分に合っているか」です。料金を気にしてはいけません。料金が高いと生活が苦しくなってしまうかもしれません。しかし、料金が安いからといって、自分に合わない塾に行ってしまうと、志望校に合格できずに、塾代をムダにすることになります。
自習室の考え方は?
自習室の有無にはこだわらない
自習室に魅力を感じる人も多いのですが、自習室の有無にこだわりすぎるのはおススメしません。自習室は思っているほど、集中して勉強することができないからです。
自習室は人の出入りが多いため、自分の後ろを人が頻繁に通ります。また、入退室時にドアが開いたり、閉じたりします。自分が集中しているときに、友達から話しかけれることもあります。周りの雑音が気にならないくらいの集中力がないと、自習室で集中して勉強することはできません。また、塾の生徒数が多い場合、満席になっていて使えないこともあります。
自宅を自習室にすればいいだけ
自分が行きたい塾に自習室がなければ、自宅で勉強する習慣をつければいいだけのことです。通塾時間も削減できますし、教科書や参考書を持ち運ぶ必要もなくなります。環境さえ整えてしまえば、自習室よりはるかに集中できます。
自習室の有無よりも、自分との相性が良い塾を
自習室があっても、自分との相性が悪い塾であれば意味がありません。まずは自分との相性が良い塾を探すことをおススメします。その塾に自習室があればラッキーだし、なければ自宅で勉強をすれば良いだけのことです。
通塾時間の考え方は?
家もしくは学校から20分以内
もし、自分と相性の良い塾が見つかっても、通塾時間の長い場合には、あまりススメしません。
通塾に30分かかるとすると、往復で1時間です。週に3回通塾した場合、1年間で約150時間が失われます。1日10時間勉強する人であれば、1年間で15日分の勉強時間を捨てることになります。
特に、部活などをやっている学生は、非常に忙しい毎日を送っているため、1時間のロスは致命傷になりかねません。また、塾の授業が終わった後に、家に帰るまでの時間が長いと、睡眠不足や、次の日の学校の授業などに影響が出ます。
このように、通塾に時間をかけると、デメリットが大きくなってしまいます。おススメなのは、家もしくは学校から20分以内の塾を選ぶことです。
その範囲内に塾がない場合は・・・
その範囲内に塾がない場合は、自宅でできる映像授業、もしくは、家庭教師がおススメです。どうしても行きたい塾が、遠くにある場合は、何かを削る覚悟(部活や遊ぶ時間など)や、電車内で勉強する覚悟などが必要です。
塾選びのチェックポイントは?
塾選びのチェックポイントです。ただ、自分の希望をすべて満たしてくれる塾はなかなかありません。「ここだけは外せない!」というポイントを先に決めてから、塾に直接ご確認ください。
自分に合ってるのは、集団?個別?映像?家庭教師?
□学校の授業についていける、もしくは、学校の定期テストで必ず平均点以上とれる
→集団塾 or 映像授業がおススメ
□学校の授業についていけない、もしくは、学校の定期テストで平均点をとれないことがある
→個別塾 or 家庭教師がおススメ
□周りに友達がいる方がやる気が出る
→集団授業がおススメ
□緊張感をもって授業を受けたい
→集団授業がおススメ
□日本でトップクラスの先生の授業を受けたい
→映像授業がおススメ
□授業中に寝てしまう
→個別指導 or 家庭教師がおススメ
□先生に質問することが苦手
→個別指導 or 家庭教師がおススメ
□拘束時間の長い部活などに入っているため、授業開始時間までに間に合わない
→個別指導 or 映像授業 or 家庭教師がおススメ
□夏休みなどの長期休暇などに、部活などで授業に出席できない日が多い
→個別塾 or 映像授業 or 家庭教師がおススメ
□家・学校から20分以内に希望の塾がない
→映像授業 or 家庭教師がおススメ
□人と接するのが苦手
→映像授業がおススメ
授業レベルは自分に合ってる?
※自分の実力に合わせたレベルの授業を受講することが重要です。志望校のレベルが高いからといって難しすぎる授業を受けても、理解できず、時間のムダになってしまいます。
□定期テスト対策レベルなのか
□中堅大対策レベルなのか
□難関大対策レベルなのか
授業以外のケアはしてくれる?
□悩み相談にのってくれるか
□弱点分析&対策などを考えてくれるか
□受験情報を提供してもらえるか
営業日・営業時間は?
□自習室利用の開始時刻(平日・休日)
□自習室利用の終了時刻(平日・休日)
□営業日
質問対応はしてくれるの?
□質問できる教科
□質問できる時間
□混み具合
※質問する生徒が多いとあまり質問できない
補習や補講はしてくれるの?
□授業を欠席したときの補習や補講はしてくれるか
□わからなかったところを補習してくれるか
□補習・補講可能な教科
料金は?
□入学金
□月々の料金(授業料、教材費、その他)
□長期休暇中の料金
※毎月の料金にプラスされることがあるので要確認
□学年が上がったときの料金
※受験の年は料金が高くなる可能性有
□その他(模試や特別講座など)
その他気にするポイントは?
□自分の志望校と同じレベルの合格実績があるか
□途中で先生の変更ができるか
□途中で講座の変更ができるか
□無料体験はあるか
□友達関係は問題ないか
□自習室はあるか
□自習室はすぐに満席にならないか
チェックポイントはここまでです。人によっては、気になる点が他にもあると思います。その場合は、実際に塾にご確認ください。