苦手を克服したいなら100点満点を目指そう!
苦手を克服したいなら100点満点を目指そう!
「100点満点を狙ってはいけない」
私が受験生に対してアドバイスしている言葉です。
100点満点を狙うためには、かなりの勉強量が必要となります。1科目に時間を使い過ぎると、他の科目に手が回らなくなってしまいます。
受験において、100点満点を狙うことは非効率。
ですが!
「苦手を克服したい!」
そんなときには、あえて100点満点を目指すことをおススメします。
この記事ではその理由を説明します。
苦手を「少しずつ」克服しようとすると・・・
苦手を「少しずつ」克服しようとすると、進むのも少しだけ。苦手なものに接する時間が長くなってしまいます。挫折しやすくなります。
例えば、ピーマンが苦手な場合。
少しずつピーマンをかじっていたら、いつまでもピーマンと戦わなくてはなりません。苦痛の時間が伸びるだけ。ピーマンを嫌いになる一方です。
ですが、一口で食べれば一瞬で食べ終わります。苦痛の時間が少なくなります。
苦手を「中途半端に」克服しようとすると・・・
苦手を「中途半端に」克服しようとしてもなかなか上手くいきません。
例えば、「良い面」に気付きにくくなります。物事には「悪い面」もあれば、「良い面」もあります。
ピーマンの場合であれば、悪い面は「苦さ」や「青臭さ」、良い面は「他の食材の味を引き立たせる」といったところでしょうか。
つまり、ピーマンが本領発揮するのは、他の食材といっしょに食べるとき。
にもかかわらず、ピーマンが苦手な人は、ピーマンだけを取り除いてしまう。
そして、残ったピーマンを一口かじって一言。
「やっぱりマズい」
ピーマン単体で食べれば「苦さ」や「青臭さ」を強く感じることになります。どんどん苦手になっていく。まさに悪循環。
苦手を克服したいなら「一気に」「徹底的に」
「少しづつ」「中途半端に」苦手を克服しようとするとたいてい上手くいきません。
やるなら「一気に」「徹底的に」がおススメです。
例えば、英単語が「100個」出てくる英文を読む場合。
1日10個ずつ単語を覚えたら、100個覚えるのに10日かかります。しかも、最初に覚えた単語を忘れてしまった場合は復習も必要になる。
英語が苦手な人にとっては苦痛でしかありません。
また、「中途半端に」70個の単語を覚えた場合は、30個も意味の分からない単語が残ってしまいます。これでは英文の意味が理解できないので、これまた苦痛。
90個も覚えれば、英文はなんとなく理解できます。でも、ところどころに意味のわからない単語が現れる。これではまだストレスを感じてしまいます。
では、英単語を一気に100個覚えたらどうなるか?
英文の意味がわかるようになります。少なくとも苦痛を感じることはなくなります。苦手意識が薄れていきます。「あれ?英語って結構面白い」と感じるかもしれません。
苦手を克服したいなら、あえて100点満点を目指すべし
苦手を克服したいなら、あえて100点満点を目指すことをおススメします。
「一気に」「徹底的に」やってしまった方が苦手を克服しやすくなります。
最初は苦痛
ただ、当然ながら最初は苦痛です。
嫌なものに向き合うのはストレスでしかありません。
一番苦痛なのは最後
一番苦痛なのは最後です。
例えば、100問の計算問題で100点満点を目指す場合。(1問1点とします)
1個でも間違ったら100点満点にはなりません。
99点であろうと、一からやり直しです。
100点満点を取るためには何回も繰り返す必要があります。
心が折れかけてしまいます。
でも、100点満点取った後は・・・
でも、100点満点取った後はどうなるか?
物凄い実力がついています。
1回目に比べれば、計算スピードがかなり上がっています。しかも、正確性もUPしている。
この状態までくれば、苦手意識は完全になくなっています。むしろ、得意と感じるはずです。
監視役といっしょにやるべし
ただし、とてつもない苦行です。
1人だけではおそらく心が折れてしまいます。
人はラクな方、ラクな方へと逃げてしまいます。それは仕方ありません。
そうならないように監視役の人をつけることをおススメします。
親や先生、友達などです。
おススメなのは友達です。
友達と一緒にやれば、お互い励まし合うことができます。
でも、友達だけだと妥協してしまうかもしれません。やはり、親や先生などにも協力してもらうことをおススメします。アドバイスなどをもらえますし。
どうしても苦手な場合は・・・
人には得手不得手があります。どうしても苦手な場合は、いさぎよくあきらめることをおススメします。
この記事で紹介した方法は荒療治です。逆に苦手意識が強くなってしまう可能性もあります。
ですが、「少しづつ」「中途半端に」苦手と向き合っていると、「本当に苦手なのか、それとも頑張れば得意にできるのか」の判断が遅れてしまいます。
後になってから「やっぱり苦手を克服できそうにない」と気付いた場合は最悪です。苦手なことに長時間付き合ったうえに、それを使うことができない。時間の無駄。
そういった意味でも「一気に」「徹底的に」やって、早めに白黒をつけることをおススメします。
<番外編1>一流を目指すなら120点を目指すべし
一流を目指すのであれば120点を目指すことをおススメします。
一流の定義は少しあいまいですが、「その分野のトップ」といったところでしょうか。
例えば、数学の先生を目指しているのに、学校の数学のテストで「満点以上」を目指さないのは矛盾しています。
将来、どうやって生徒に数学を教えるつもりなのか。
「大学行ってから勉強する」
そんなことを言っている人は、おそらく中途半端な先生になってしまいます。きっと自分の想像している先生になることはできない。
数学に限らず、英語、国語、理科、社会など、他の教科も同じです。
満点以上を狙うとは、例えば、何回試験を受けても100点満点をとる、とか、正解以外の別解も思いつく、とか。
スポーツも同じです。一流と言われている人は滅多にミスをしません。
それどころか、普通の人が普通にやることを、あえて美しく魅せるなど工夫を入れてきます。
「将来、この道で花を咲かせたい!」という思いがあるのであれば、今から120点を目指すことをおススメします。
<番外編2>基本的には100点満点を目指さない
「苦手を克服したい」
「その分野で一流を目指したい」
そのような場合は100点満点、もしくは満点以上を狙うことをおススメします。
ですが、それ以外の場合は100点満点を狙わないことをおススメします。
冒頭でも述べたように、100点満点を狙うことは非効率だからです。
もう少し補足すると、試験というのは100点が取れないように作られています。
もし、みんなが簡単に満点を取れるような試験では意味がありません。
試験というのは、実はエグイもので、たいていの場合は「順位付け」のために行われます。「ランク付け」と言った方がいいかもしれません。
あるラインを超えた人は合格、あるラインを超えた人はこのグループに入れよう、など。
簡単に100点を取られると出題者は困るわけです。
そこでどうするかというと1割から2割程度難問を混ぜることになります。
これらは合否にはほとんど関係ない。純粋に100点防止のためです。あるいは、物凄い実力者を発見するため。
こんな問題に付き合っていたら、とてもじゃありませんが時間が足りません。
受験の基本的なスタンスは、みんなが取れるところをミスせずに確実にとる、難問は捨てる、です。
まとめ
苦手を克服したいのであれば、あえて100点満点を目指すことをおススメします。
ある分野でトップを目指すのであれば、120点を目指すことをおススメします。
それ以外の場合は、基本的に100点満点を狙わないことをおススメします。